2007年06月08日
情報科学類 コンピュータリテラシ
筑波大学 システム情報工学研究科
コンピュータサイエンス専攻, 電子・情報工学系
新城 靖
<yas@is.tsukuba.ac.jp>
このページは、次の URL にあります。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/literacy-2007/2007-06-08
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/
http://www.cs.tsukuba.ac.jp/~yas/
- 次回6月12日火曜日は、講義室 3A309 に集合。
- 手引き(教育用計算機システム使用の手引き)を持って来る。
Windows XP
- 「スタート」メニュー
- コマンドプロンプト
- 端末(Tera Term)
[再掲]
情報科学類、社会工学類などは、学類独自で教育用コンピュータを持っている。
その他の独自のコンピュータを持っていない所は、
筑波大学教育用計算機システム (通
称: icho )を使う。
このコンピュータは、主に、共通科目「情報処理」の実習(全学必修)を受講
する時に使う。情報科学類生は、「コンピュータリテラシ」で代替している。
情報科学類生も筑波大学教育用計算
機システム を利用することができる。
- Windows XP、または、Linuxを、電源を入れた時に選択できるパソコン(デュアルブート)
- ログインサーバ icho
- メールサーバ
- Web サーバ
- Windows XP リモートデスクトップ
「デュアルブート」とは、電源を入れた時にどのオペレーティング・システム
を実行するか(ブートするか)を、2つの中から選択できるもの。両方同時に
は使えない。
次の場所にドキュメントがある
- 筑波大学教育用計算機システムホーム・ページ
-
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/
- 共通科目「情報処理(実習)」手引き
-
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/limit/local_only/tebiki/tebiki2007/
- 筑波大学統一認証システム
-
https://account.tsukuba.ac.jp/index.html
- 統一認証システム(学術情報メディアセンターの説明)
-
http://www.cc.tsukuba.ac.jp/hpc/account/index.html
「学術情報メディアセンターの利用について」 3章参照
- 最初のパスワードは同じでも、保存先が2カ所ある
- パスワードを変更しても、それが有効になるまで
約5分かかる。
学類にはない
ソフトウェアもいくつ
か入っている。
Linux は、オペレーティング・システムの一種。もともとは、中心部分(カー
ネル)の名前。さまざまな業者が独自のプログラムとセットにして配布してい
る(distribution)。Red Hat は、その配布業者の1つ。
Linux では、「端末」を開くと、MacOSX の「iTerm」と似た状態になる。
ただし、学類の tcsh とは異なり、bash が実行される。
筑波大学教育用計算機システム(ipe) の Linux は、学類の MacOSX とは基本となる文字コードが違う。
- 学類MacOSX: EUC-JP
- IPE: UTF-8
筑波大学教育用計算機システム(ipe) では、次のような点について「利用者システム」と呼ばれているWeb
ページで設定できるようになっている。
- Windows の設定を初期状態にもどす
- 電子メールの転送
- Web ページの公開
- Web ページに関連したエラーの表示
ssh (scp, WinSCP, Tera Term, PuTTY含む) で始めてあるホストに接続する時
には、警告が現れる。
ssh コマンド
% ssh ホスト名 -l ユーザ名
The authenticity of host 'ホスト名 (IPアドレス)' can't
be established.
RSA key fingerprint is 16進数32桁.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added 'ホスト名 (IPアドレス)' (RSA)
to the list of known hosts.
ホスト名%
PuTTY
The server's host key is not cached in the registry.
You have no guarantee that the server is the computer you think it is.
The server's rsa2 key fingerprint is
ssh-rsa 1024 16進数32桁
If you trust this host, hit Yes to add the key to PuTTY's cache and carry on connecting.
If you wan to carry on connecting just once, without adding the key to the cache, hit No.
If you do not trust this host, hit Cancel to abandon the connection.
本来は、この 16進数32桁
(公開鍵のハッシュ値)を使って、
接続先が正しいことを確認したい。
目で確かめる時には、次のものと比較する(2007年6月7日現在。変更される可能
性もある)。
- icho
-
87:4d:e0:31:da:77:a7:7e:f0:c6:83:4c:e3:28:18:06
- azalea1-60, balsam1-60, canna1-50
-
d8:b2:bd:32:c0:9d:80:16:dc:40:7e:73:03:25:4f:b9
実習時間中には、
以下の課題をできるだけ多く行いなさい。全部を行う必要はない。
「学術情報メディアセンターの利用について」 の 1 章, 2 章, 4章を参照して、次のような操作を行いなさい。
- 電源オン、オペレーティング・システムの選択
- ログオン
- オグオフ
- シャットダウン (安全な電源オフ)
注意:ログオフとシャットダウンは、一連の実習が終わって最後にやった方が
よい。
次のようなアプリケーションを実行してみなさい。
- Firefox (Mozilla Firefox)
Z:
が存在することを確認しなさい。
それは、icho にログインした時のホーム・ディレクトリである。
- 「マイコンピュータ」を開き、
Z:
を開く。
- 「コマンドプロンプト」を実行し、dir コマンドや cd コマンドで
調べる。
- エクスプローラを実行する(
「スタート」メニューで、「アクセサリ→エクスプローラ」と選択する。
)。
- Firefox を実行し、「ファイルを開く」で確認する。
Z:\MyDocuments
と「マイドキュメント」が同一の内容であることを確
認しなさい。
(注意:「\」は、「¥」と表示されたり「\」と表示されることがある。)
筑波大学教育用計算機システム(ipe) のログイン・サーバ icho に遠隔ログインしなさい。それには、
putty (PuTTY) というプログラムを用いる。
- 次のいずれかの方法で PuTTY を実行する。
- デスクトップの putty というアイコンをダブルクリック
- 「スタート」メニューの中から「すべてのプログラム→putty→puttyjp」
と選択する。
- カテゴリから「セッション」を選ぶ。
- 「ストアされたセッションの読込、保存、削除」で、icho を選択し、「読込」ボタンを押す。
- 「開く」ボタンを押す
-
login as:
に対して 「s
」から始まるログイン名を打つ。
-
Password:
に対して、
筑波大学統一認証システムのパスワードを打つ。
icho に接続したら、次のようなことを調べなさい。
- ホーム・ディレクトリにあるファイルとディレクトリ
- ディレクトリ
MyDocuments
にあるファイルとディレクトリ
- 接続している人の一覧(
who,finger,finger -l
)
- ホスト名(hostname)
- コンピュータのオペレーティング・システムの情報(
uname -a
)
- その他、
練習問題(1204) 遠隔ログインによるコマンドの実行
に記述されているコマンドを実行してみなさい。
icho のホーム・ディレクトリに何かファイルを作成しなさい。それが
Windows 側で Z:
に現れることを確認しなさい。
PuTTY を利用して、iMac (azalea1-60, balsam1-60, canna1-50など)への遠隔ログインを行いな
さい。
-
PuTTy を実行したら、以下の図のように、漢字コードとして EUC-JP を選択しなさい。
- 「カテゴリ」で「ウインドウ」の中の「変換」を選ぶ。
- 「受信データは次の文字セットととみなされる」というメニューから
「EUC-JP」を選ぶ。
- 接続先として azalea1-azalea60 (普段自分が利用しているもの)
を指定して、接続しなさい。
- 「ホスト名」として、
azaleaN.coins.tsukuba.ac.jp
と
打つ。N
は 1-60 の番号。
- 「ポート番号」が 22 になっていることを確認する。
- 「プロトコル」が「SSH」になっていることを確認する。
- 最後に「開く」ボタンを押す。
接続したら、次のようなことを調べなさい。
また、Emacs や lv コマンドで、漢字を含むファイルが表示できることを確認
しなさい。文字化けする時には、PuTTY の設定でカテゴリ「ウインドウ」の
「変換」を調べなさい。
WinSCP プログラムを用いて、学類コンピューティング環境と
筑波大学教育用計算機システム(ipe) の間でファイルをコピーしてみなさい。
- WinSCP を、次のいずれかの方法で実行する。
- デスクトップの WinSCP3 というアイコンをダブルクリックする。
- 「スタート」メニューの中から「すべてのプログラム→WinSCP3→WinSCP」
と選択する。
- WinSCP の「ログイン」の画面で、「セッション」タブを選ぶ。
ホスト名、
ユーザ名、パスワードを打つ。ポート番号が 22 になっていることを確認する。
- 「ログイン」ボタンを押す。
- 左側のメニューで、
Z:
ドライブを選択する。
注意:Z:
ドライブには、yshinjo
ではなく、自分の筑波大学教育用計算機システム(ipe) のロ
グイン名(s
で始まる)が現れる。
「学術情報メディアセンターの利用について」 の 5 章を参照して、プリンタを利用してみなさい。
「学術情報メディアセンターの利用について」 の 3 章を参照して、
筑波大学統一認証システムの Web ページを開きなさい。
次の手順で「利用者システム」のWebページを
開きなさい。
電子メールの転送の様子がどのようなっているかを調べなさい。転送の設定を
した人は、icho にログインし、ホーム・ディレクトリにある
~/.forward
の内容と比較しなさい。
電子メールの転送をする時には、
ループしないように注意すること。
情報学類と 筑波大学教育用計算機システム(ipe) の両方で相互に転送しあうことはできない。
「学術情報メディアセンターの利用について」 の 1 章を参照して、Linux を起動しなさい。
- 電源オン、オペレーティング・システムの選択で、3を選ぶ。
- ログイン(ログインの画面で、ユーザ名に続きパスワードを打つ。)
- オグアウト(「アクション」メニューから「ログアウト」を選択する。)
- 停止 (ログイン画面で、右下の「停止」ボタンを押す。)
停止するには、ログインの画面で、右下の「停止」を選ぶ。
または、ログアウトする時に「シャットダウン」を選ぶ。
筑波大学教育用計算機システム(ipe) のLinux にログインすると、一番上に「アプリケーション」を含むメ
ニュー・バーが現れる。それを利用して、次のようなアプリケーションを実行
しなさい。
- Firefox
- 文字端末の中で「firefoxというコマンドを実行する。」または、
一番上のメニューバーで、World Wide Web のアイコン(地球)をクリックする。
「アクション」の右。
- 文字端末
- 「アプリケーション」 メニューの「システムツール」項目で
「GNOME端末」を選ぶ。
- Emacs
- 「アプリケーション」 メニューの「プログラミング」項目で
「Emacs テキスト・エディター」を選ぶ。
筑波大学教育用計算機システム(ipe) のLinux でGNOME端末を実行し、ウインドウを開くとシェルが実行され
る。このことを確かめなさい。set コマンドを実行して変数が表示されるが、
それが大文字だけであることを確認しなさい。$SHELL という変数が
/bin/bash になっていることを確認しなさい。
一時的に tcsh を利用したい時には、bash に対して
tcsh コマンドを実行すればよい。
[yshinjo@icho ~]$ tcsh
[yshinjo@icho ~]$
GNOME端末は、標準では漢字コードは UTF-8 になっている。メニューには、
UTF-8 (標準のロケール)しか現れない。これに対して、次の手順で、日本語
EUC、JIS、Shift JIS が現れるように設定しなさい。
- 「端末(T)」メニューから「文字コードの設定→追加と削除」を選ぶ
- 左側のカラムから、次の 3 つを選ぶ(反転させる)。
- 日本語 (EUC-JP)
- 日本語 (ISO2022JP)
- 日本語 (SHIFT-JIS)
- 「追加」ボタンを押す
うまくいくと、「端末(T)」メニューから「文字コードの設定」にはこれらの日
本語の項目が現れる。
GNOME端末の中で、ssh コマンドを実行し、
筑波大学教育用計算機システム(ipe) のログイン・サーバ icho に遠隔ログインしなさい。
% ssh icho.ipe.tsukuba.ac.jp
% ssh icho.ipe.tsukuba.ac.jp -l ユーザ名
% ssh ユーザ名@icho.ipe.tsukuba.ac.jp -l ユーザ名
この場合、ユーザ名を指定する -l オプションはログイン元とログイン先で同
じユーザ名なので不要である。
GNOME端末の中で、ssh コマンドを実行し、
iMac (azalea1-60, balsam1-60, canna1-50 など)への遠隔ログインしなさい。
% ssh azaleaN.coins.tsukuba.ac.jp
% ssh azaleaN.coins.tsukuba.ac.jp -l ユーザ名
% ssh ユーザ名@azaleaN.coins.tsukuba.ac.jp
この場合、ログイン元とログイン先でユーザ名が異なる場合は、
ユーザ名
を指定する必要がある。
Linux に coins で作成した LaTeX のソースファイルや画像ファイルを
コピーしなさい。それを次のページを参考にして印刷しなさい。
-
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/Manual/linux_prt.html##tex
- Linuxでの印刷方法/TeXの印刷
筑波大学教育用計算機システム(ipe) では、
WebDAV のサービスを提供している。これを利用すると、icho
の ~/webdav
というディレクトリをネットワーク経由でアクセスでき
る。このディレクトリを経由して学内外でファイルを交換することができる。
- WevDAV
-
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/Manual/webdav.html
この説明を読み、WevDAV 機能を利用してみなさい。
サーバがでの準備は、icho にログインして次のようなコマンドを打てばよい。
上記の Web ページは、Windows で同じことを実行することを説明している。
% mkdir ~/webdav
MacOSX でこのディレクトリをアクセスするには、次のようにする。
- Finder で、「移動」メニューから「サーバへ接続」を選ぶ
- 「サーバアドレス:」のウインドウに
「https://www.ipe.tsukuba.ac.jp/webdav」と打つ。
- 安全性を確認してから、icho にログインするためのユーザ名とパスワードを打つ。
- 接続に成功したら、ウインドウが現れる。
Finder で「移動」メニューの「コンピュータ」項目にも wevdav と
現れる。または、
Unix のプログラム(コマンドライン) からは、
/Volumes/webdav/
をアクセスすればよい。
筑波大学教育用計算機システム(ipe) の電子メールを情報学類で読むには、
転送
する他に、
Thunderbird などのメール・リーダに設定を追加する方法がある。
- Thunderbird (IMAP) でメールを読む
-
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/Manual/thunderbird.html
この方法で、筑波大学教育用計算機システム(ipe) に届いたメールを読みなさい。
また、筑波大学教育用計算機システム(ipe) で提供している Web メールを利用してみなさい。
-
https://wmail.ipe.tsukuba.ac.jp/
- Active Mail
締め切りは、2007年6月15日金曜日とする。
(1) については、6月8日の実習時間内に済ませておくことが望ましい。
(1) 筑波大学教育用計算機システム(ipe) のホーム・ディレクトリ、または、その下に作成した適当なディ
レクトリに次のような内容を含む 1 つのテキスト・ファイルを作成しなさい。
Linux (デュアルブートのパソコン、または、icho サーバ)では、次のようなコ
マンドで作成する。
$ hostname > hostname-ipaddr2.text
$ /sbin/ifconfig eth0 >> hostname-ipaddr2.text
$ ls -l hostname-ipaddr2.text
(ファイルの大きさの確認)
$ cat hostname-ipaddr2.text
(ファイルの内容の確認)
Windows XPの場合、「コマンドプロンプト」の中で、次のようなコマンドで作
成する。
Z:\> hostname > hostname-ipaddr2.text
Z:\> ipconfig >> hostname-ipaddr2.text
Z:\> dir hostname-ipaddr2.text
(ファイルの大きさの確認)
Z:\> type hostname-ipaddr2.text
(ファイルの内容の確認)
作成したファイルの日付と大きさをレポートに書きなさい。
(2) (1) で作成したファイルを scp コマンド、または、WinSCP プログラムを
利用して、学類のホーム・ディレクトリ(または、その下に作成した適当なディ
レクトリ)にコピーしなさい。
コピーした方法をレポートに書きなさい。
(3) (2) でコピーした後のファイルの日付と大きさを調べなさい。具体的には、
学類のコンピュータ(iMac)で次のコマンドを実行し、そのコマンドラインと実
行結果をレポートに含めなさい。
% hostname
(実行結果)
% pwd
(実行結果)
% ls -l hostname-ipaddr2.text
(実行結果)
% nkf -e hostname-ipaddr2.text
(実行結果)
%
(4) [加点] 筑波大学教育用計算機システム(ipe) の WebDAV サービスを利用しなさい。そして、次のような
ことを調査して報告しなさい。
- クライアントの環境(コンピュータのオペレーティング・システム)
- ネットワーク状況
- クライアントからサーバへファイルをコピーしたとの転送速度、ファイルの大きさ
- サーバからクライアントへファイルをコピーしたとの転送速度、ファイルの大きさ
- アプリケーション(Emacs など)で直接 WebDAV のファイルをアクセスして
みなさい。その時のファイル名
- SSH を利用する方法と比較した時の利点と問題点
Last updated: 2007/06/08 11:23:47
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>