2013年04月12日
情報科学類 コンピュータリテラシ
筑波大学 システム情報系 情報工学域
新城 靖
<yas@cs.tsukuba.ac.jp>
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http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/literacy-2013/2013-04-12
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http://www.cs.tsukuba.ac.jp/~yas/
教室、実習室、履修申請時の科目番号を間違えないように注意する。
- 担当教員
- 新城 靖
- 教室
- 3A312
- 実習室
- 3C205
- 科目番号
- GB1 0621, GB1 0633
- 次回 4月16日火曜日 は、
講義室 3A312 に集合。
- 手引き(教育用計算機システム使用の手引き)を持ってくる。
目次より前の部分(IからX)、1章、4.1節
を読んでくる。
- The Unix Super Text 上巻
1章、3章、28.1節、28.2節、17章
を読んでくる。
- 学生証を持ってくる。
- Twins の初期パスワードを書いた紙を持ってくる。
- リテラシ(literacy)
- 読み書き(そろばん)、江戸時代なら
日常生活を営む、大学で学ぶ上で、知るべきこと
- 自然の仕組み
- 人間が決めたこと
- 文字
- 計算、道具を使う計算
- コンピュータ
- ネットワーク
- 規則
- ガイドライン
- エチケット
大学と専門学校の違い。
Gerald M Weinberg: "Psychology of Computer Programming",
Van Nost. Reinhold (1972). ISBN: 0442292643
ジェラルド・M・ワインバーグ: "プログラミングの心理学", 技術評論社
(1994). ISBN: 4-7741-0077-3
「教育」とは一般的な原理、技能の獲得をいい
「訓練」とは個別的技能の獲得をいう。
...
だがもっと重要なのは、教育は何らかの訓練を前提としなければ起こり得ない
可能性がある、ということだ。
本質的なこと、一般的な原理、10年持つ知識。
例:ワードプロセッサ
- 個別技能: MS-Word で、文字を大きくして印刷するには、・・・。
- 一般的な原理: 文書は木構造になっている。
スタイルという考え方がある(きれいに印刷できればよいというわけではない)。
この授業の内容は、全てインターネット上にある。
インターネットがあっても、この授業には意義がある。
- インターネット上の内容は、玉石混淆(ぎょくせきこんこう)。
玉と石を区別するには、それを見分けるための基本的な力が必要になる。
石を信じてはいけない。
- 例:検索エンジンにキーワードを入れて、出てきた石を何も考えずにレポート
に貼ってはいけない。
- 頭の使い方、考え方を鍛える。数学などと同じ。
- 自分の頭を「キャッシュ」として使う必要がある局面がある。
大学の授業は、どれも自分の頭(キャッシュ(情報科学類の専門用語))に重要な
情報を入れること。
- キャッシュ(cache)
- 高速化のための小容量のメモリ。
- CPU から見てメモリの遅さをカバーするための
非常に高速なメモリを置く。
- メモリから見てハードディスクの遅さをカバーするために、ハードディスクの
内容をメモリにコピーしておく。
- ネットワークを超えてデータを転送する遅さをカバーするために、ネット
ワークを超えて入手したデータをパソコン内のハードディスクにコピーしてお
く。
自分の頭をキャッシュとして使う
- キャッシュに入れてないとどうしようもないことがある。
答えが期限に間に合わないと意味がないことがある。
例:明日までに答えが欲しい。
- 小容量、脳の外部の記憶も会わせて使う活用する。
- キャッシュの内容は必ず古くなる。
- 高校まで
- 教員の教えたことを100%理解する。試験で100点を取る。
- 予備校
- 大学入試で合格できるできる「最低点」を取る。
(最低点取れれば、それ以上はやるだけ損という考え方。)
- 大学以降
- 自分が身につけたい知識・技能を得る。
大学では、単に100点でも、単に最低点でも不十分。
- 授業の範囲を超えて、知識・技能を得ることを目標にすべきである。
- 教員が間違ったことを教えているかもしれない。
(学問の進歩、世の中の情勢で定説が変わる。
定説ではないことも教えることがある。教員の裁量。
)
- 自分の時間を大切にする。授業に出席しないで別の勉強をしてもよい。
(60点以上とらないと、単位は出ない。
60点取れる程度に勉強して、「別のこと」をしてもよい。)
注意:授業を欠席してアルバイトに行くと、コスト計算するとかなり損になる。
- 授業内容は、高校より 難しい。
- 高校までの成功体験は忘れて新たな方法を探す必要がある。
- 授業内容が自分にとって有益かを評価する。そうなっていない場合には、
そうなるように教官にフィードバックをかける。
- 単に授業内容を100%理解するのではなく、発展的な課題を自分でさがす。
疑問に思ったこと、もっと詳しく知りたいと思ったことを意識して考える。
- ある部分より先は「わからない」部分が残る。「わからない」部分が現れ
ても、それはとりあえず置いておいて、止まらないで先に進む(大学4年間の
間には身につける)。
もっと大事なことは、授業にないことでも自分で課題を見つけて挑戦して行く
こと。
授業でカバーできないものは、インターネットと教科書を使う。
教科書(text book)は、玉を編纂したもの。
山口和紀, 古瀬一隆, 中村敦司, 新城 靖, 西山博泰, 林 謙一, 金谷英信, 鈴
木孝幸, 端山貴也: "新The UNIX Super Text 上・下", 技術評論社 (2003年3
月25日). ISBN: 4774116823, 4774116831.
年間授業料の1%。この内容は、4年間使える。
来年度、不要なら下級生に売ってもよい。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~tomohiro/literacy-13/,Aクラスの資料も使える
Teaching Assistant。教員を補佐する大学院の学生。遊ばせてはいけない。
- (ネットワーク/図書館よりも)教官、TA、隣の人の援助をうまく引き出
す能力を身につける。
- 今のコンピュータは、不完全である。
- どこを改善すべきかを常に意識する。
- 今の不完全なコンピュータを使いこなせるのが偉いのではない。
改善点を見いだせる方が偉い。
- 悪いことはしない。特に、コンピュータの力を使って悪いことはしない。
悪意を持つプログラム(malicious program)を作ってはいけない。
何か改善点を思いついたら、メモしておくとよい。情報科学類生はプロになって
しまい、初心を忘れてしまう。
一人ひとりの力を最大限に延ばしたい。
一斉授業の限界:
- 内容を個別化できない。
- 一人ひとりの理解の速度の差に対応できない。
(コンピュータは、いくらでも待つ所がよい。)
- 毎時間ある。合計20回。
- 必須の問題と「[加点]」の問題がある。
- 必須の問題については、締め切りが明示されていないものは、次の授業の
日までに提出する。
- 締め切りを守る習慣をつけること。その習慣の強化を狙って、締め切りか
ら遅れると減点する。
- 「OK」になるまで、何度でも「再提出」すること。
- 「[加点]」と記された課題は、やらなくても「OK」になる。締切は、学期末。
- 学期末には、全ての課題を「OK」にすること。
注意:
- 「The Unix Super Text」を読む宿題は、それを読んでから回答すること。
- 章全体、節全体を読み、その内容を理解する。単に宿題の項目を調べて終
わりにしない。
- インターネットで適当に検索して出てきた事を記入してはならない。
- コンピュータリテラシの授業で使うコンピュータでは無効になっているこ
とや古くなっていることも含まれている。
次のように合算する。
- 課題の採点結果 60%。
全ての課題を締め切り通りに提出し、最終的に全てが「OK」になれば、B相当(70-79点)。
A(80点以上)が必要な人は、「[加点]」の課題にも挑戦すること。
- 期末試験 40%。
欠席する時(した時)には、欠席届を提出すること。
予め欠席することがわかっていれば、事前に提出することが望ましい。
欠席届にはクラス担任のサインが必要。
情報科学類で用意しているコンピュータ、ネットワーク、プリンタなど。
授業の課題を行うために使う。
「情報科学類教育用計算機」、「coins(コインズ)」
とも言う。
- 個人で使うコンピュータ
- Unix PC 150台。Apple iMac (MacOSX 10.6)
- Windows/Linux PC 60台。
- サーバ・コンピュータ。複数人で共有する。ネットワーク越しに使う。
- World Wide Web サーバ
- 電子メール・サーバ
- ファイル・サーバ
- 認証サーバ
- ネットワーク
- プリンタ
計算機==コンピュータ。
計算機と電卓(calculator)は違う。
学類コンピューティング環境を利用するには、
しばしば、ログイン・アカウント(ユーザ名とパスワード)が必要になる。
実習室(端末室)に入室するには、学生証が必要になる。
- 強力なコピー機。簡単に他人の著作権を侵害できる。
- 強力な通信能力。簡単に他人のコンピュータを攻撃できる。
- 強力な計算機能。他人の暗号化された機密情報を解読にも使える。
できることとやってよいことは違う。
悪いことに使ってはいけない。
学類の役割分担で、情報科学類コンピューティ
ング環境を維持管理する責任を持つ委員会。
手引き 最終ページ、索引の次 参照。
手引き I-III (目次の前のローマ数字のページ) 参照。
学類、大学のコンピュータやネットワークを使わない場合、これらの利用規程
やガイドラインには縛られない。
だからといって、自宅のコンピュータとネットワークで何をしてもよいという
わけではない。
資金提供者や管理者が規定している「受け入れ可能な利用目的」。
日本語では、否定を使って「利用制限」と言った方がわかりやすいかもしれない。
大学構内の部屋や道路で何をしてよいか。
法律や規則にするにはなじまないが、守りたい礼儀・作法・行儀。
ネットワークとエチケットから作られた言葉である。
- 書類を全部読む。
- ボールペンなど、消せないもので記入する。
- 「利用目的記入欄」には「情報科学類の授業を受けるため」と書く。
- 期間は、「入学から卒業まで」
- 「科目またはクラス担当教員サイン」は、空欄のまま。何も記入しない。
- 最後に、氏名を記入する。
コンピュータリテラシとは、規約
Last updated: 2013/04/12 17:19:03
Yasushi Shinjo / <yas@cs.tsukuba.ac.jp>