筑波大学全学計算機システム、SSHによるファイルのコピー
2016年06月17日
情報科学類 コンピュータリテラシ
筑波大学 システム情報系 情報工学域
新城 靖
<yas@cs.tsukuba.ac.jp>
このページは、次の URL にあります。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/literacy-2016/2016-06-17
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/
http://www.cs.tsukuba.ac.jp/~yas/
■連絡事項
- 本日の実習室は、3D207 (3Dサテライト)。
- 次回 6月21日火曜日 は、
講義室 3A209 に集合。
■復習
WindowsとLinux(6月3日)
- デュアルブート
- シャットダウン
- Windows
- コマンドプロンプト
- エクスプローラー
- SSHによる遠隔ログイン(Tera Term、PuTTY)
- Linux
- 端末(GNOME端末、xterm, uxterm)
■筑波大学全学計算機システム
情報科学類、社会工学類などは、学類独自で教育用コンピュータを持っている。
その他の独自のコンピュータを持っていない所は、
筑波大学全学計算機システム (通
称: icho )を使う。
このコンピュータは、主に、共通科目「情報」の実習(全学必修)を受講
する時に使う。情報科学類生は、「コンピュータリテラシ」で代替している。
情報科学類生も筑波大学全学計算
機システム を利用することができる。
◆学類コンピューティング環境との違い
- 利用可能なコンピュータ、部屋、プリンタが違う。
- ホーム・ディレクトリが別になっている。一方で作成したファイルは、も
う一方では見えない。必要ならば、scp 等でコピーする必要がある。
- メール・アドレス。全学は、
ログイン名
@u.tsukuba.ac.jp
である。サーバも違う。
ログイン名とパスワードは、coins と共通。
◆利用可能なコンピュータ
- サテライト(実習室、コンピュータ室)
にあるパソコン(「端末」)。
Windows 7、または、Linuxを、電源を入れた時に選択できるパソコン(デュアルブート)とプリンタ。
- 学術情報メディアセンター B205, B206, A203
- 図書館(中央、体芸、医学、春日図書館情報学)
- 3D207, 3K203, 2D201, ..., 1B209,
その他。
利用状況。
- ログインサーバ icho (OS は、Linux)
- メール・サービス(IMAP, Webメール)
- Web サーバ
- Windows/Linux リモートデスクトップ
「デュアルブート」とは、電源を入れた時にどのオペレーティング・システム
を実行するか(ブートするか)を、2つの中から選択できるもの。両方同時に
は使えない。
◆ドキュメント
次の場所にドキュメントがある
- 筑波大学全学計算機システムホーム・ページ
-
http://www.u.tsukuba.ac.jp/
- 共通科目「情報(実習)」の手引き
-
http://www.u.tsukuba.ac.jp/tebiki/tebiki.pdf
。
上のホーム・ページから、左側のメニューの「共通科目「情報」」
>「学内用」>「手引き」を選ぶ。
- 筑波大学統一認証システム
-
https://account.tsukuba.ac.jp/index.html
◆全学パソコン
実習室にある。ドキュメントには、「端末」と書いてある。
-
情報科学類PC
と同様に
OS として、Microsoft Windows 7 と Linux (Ubuntu) が動作する。
起動時にどちらかを選択する(デュアルブート)。
- 2013年3月に入れ替え。
(情報科学類PCは、2014年3月入れ替え。)
- ログイン名とパスワードは、coins と同じ(
筑波大学統一認証システム
)
だが、ホーム・ディレクトリの内容が異なる。
-
学類にはない
ソフトウェアもいくつ
か入っている。
- Windows で、いくつか標準のプログラムが動作しないように設定されてい
る。「コマンドプロンプト」を「Command Prompt」と英語表記にしてある。
- 使う前に電源を入れ、使い終わったらシャットダウン(安全に電源を切る)。
-
プリンタ
は使えるが、印刷枚数が
年間 100 枚(2016年)
に制限されている。
- Windows でz: ドライブを見ると、ホーム・ディレクトリが見える(coins
では、h: ドライブ)。
◆「各種設定・確認」による設定変更
筑波大学全学計算機システム では、次のような点について
Web ページで設定できるようになっている。
- Windows の設定(プロファイル)を初期状態にもどす。言語(日本語、英語、その他)の変更。
- ディスク使用量、上限(quota)増加申請
- 印刷枚数管理
- Web ページの公開
- Web ページに関連したエラーの表示
設定用Webページのアクセス方法
■sshによるファイルのコピー
SSH
は、遠隔ログインの機能の他に、コンピュータ間でファイルをコピーする機能
がある。
学類のコンピュータと 筑波大学全学計算機システム (icho) の間でファイルをコピーすることができる。
- scp コマンド
- MacOSX の端末の中、全学/Linux, ログインサーバichoで利用可能
- WinSCP
- Windows で動作する。
◆クライアントとサーバ
sshにおけるクライアントとサーバ [5月27日]
[5月17日再掲]
インターネットで通信をプログラムを利用する時、
「クライアント」と「サーバ」という分けて考えることが多い。
例:
- WWWサーバとブラウザ
- ファイル・サーバとクライアント・パソコン
- メール・サーバとメール・リーダ
コンピュータが1台しかない場合、プログラムは1つでよい。通信をする場合
には、プログラム(コンピュータ)が2つになる。そのうちの1つのプログラ
ム(またはコンピュータ)を、「クライアント」、もう1つを「サーバ」とい
う。
- クライアントとサーバが通信を行う。
- クライアントとクライアントは通信を行わない。
- サーバとサーバは通信を行わない。
- サーバのプログラムは、終了しないで常に通信を受け付ける状態になっている。
- クライアントのプログラムは、必要な時に実行して、必要がなくなれば終
了する。
◆sshにおけるクライアントとサーバ
- ssh, scp, WinSCP 等、利用者が実行するものは、クライアント
- ssh のサーバ(sshd, ssh daemonとも呼ばれる) は、管理者がコンピュー
タの電源投入後自動的に実行されるように設定することが一般的である。
- ssh のサーバは、動いていることもあるが動いていないこともある。
動いていない場合に一般の利用者が手動で実行することは、普通はできない。
◆SSHにおけるホストの認証
SSH (scp含む)では、クライアントが接続先のコンピュータ(ホスト)で動いてい
るサーバが本物であるかどうかどうかを確認する(ホストを認証する)。ホス
トの認証には、公開鍵暗号系を使う。
◆SSHにおけるホストの公開鍵のハッシュ値の確認
ssh (scp, WinSCP, PuTTY, Tera Term含む) で始めてあるホストに接続する時
には、警告が現れる。
ssh コマンド
$ ssh ホスト名 -l ユーザ名
The authenticity of host 'ホスト名 (IPアドレス)' can't
be established.
RSA key fingerprint is 16進数32桁.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added 'ホスト名 (IPアドレス)' (RSA)
to the list of known hosts.
Password: (パスワードを打つ。画面には表示されない。)
ホスト名$
この 16進数32桁
(128ビット) の数は、接続先のホストの公開鍵を、ハッ
シュ関数 MD5 にかけた結果である。この32桁の数を目で確認することにより、
接続先のホストが正しい(
man-in-the-middle攻撃
が行われていない)ことがわかる。
ホストの公開鍵は、普通、2048 ビット以上あるが、これを人の目で比較するの
はつらい。そこで、ハッシュ関数により、ビット数を減らして、人の目で確認
できるようにしている。SSHのプログラムは、公開鍵全体を保存しているが、人
間に表示する時には、ハッシュ値で表示している。
◆coinsの主なホストの公開鍵のハッシュ値
◆筑波大学全学計算機システムの主なホストの公開鍵のハッシュ値
2048 de:18:ce:85:f0:a5:f3:b0:f7:cc:72:83:c8:1e:94:1b icho.u.tsukuba.ac.jp (RSA)
2048 de:18:ce:85:f0:a5:f3:b0:f7:cc:72:83:c8:1e:94:1b unix01.u.tsukuba.ac.jp (RSA)
2048 19:c2:57:f7:c5:a9:fe:02:46:0b:04:76:3e:e8:9d:3e ubuntu.u.tsukuba.ac.jp (RSA)
2048 19:c2:57:f7:c5:a9:fe:02:46:0b:04:76:3e:e8:9d:3e unix02.u.tsukuba.ac.jp (RSA)
2048 SHA256:F868jnRg7/bJH7DfSybW4WMHnTSVpO2xwnDtFHEb+Bw icho.u.tsukuba.ac.jp (RSA)
2048 SHA256:F868jnRg7/bJH7DfSybW4WMHnTSVpO2xwnDtFHEb+Bw unix01.u.tsukuba.ac.jp (RSA)
2048 SHA256:8MA6gOjD/QUbgYC1Cxp8OKvz/HdEnSi5Uz7uh45ZN6M ubuntu.u.tsukuba.ac.jp (RSA)
2048 SHA256:8MA6gOjD/QUbgYC1Cxp8OKvz/HdEnSi5Uz7uh45ZN6M unix02.u.tsukuba.ac.jp (RSA)
◆scpコマンド
Unix の cp コマンド (sがない)は、次のようにして使う。
$ cp file1 file2
$ cp file1 file2 file3 dir1
$ cp file1 dir1
$ cp -r dir1 dir2
最後にディレクトリを指定すると、そのディレクトリの下に葉の部分の名前が
同じ名前のファイルが作られて内容がコピーされる。
scp は、ssh の機能を使いながら、異なるコンピュータ間(ホスト間)でファイ
ルをコピーする、主に Unix 系OSで使えるコマンドである。(Windows では普通
は使えない。)次のように、コピー元かコピー先のどちらかにホスト名を付加す
る。
$ scp file1 host1:file2
$ scp file1 file2 file3 host1:dir1
$ scp file1 host1:dir1
$ scp -r dir1 host1:dir2
$ scp host1:file1 file2
$ scp host1:file1 dir1
$ scp -r host1:dir1 dir2
ローカルとリモートで、ログイン名が異なるときには、単に host1
と
するのではなく、user1@host1
と、ユーザ名を指定する。
$ scp file1 user1@host1:dir1
$ scp user1@host1:dir1/file1 dir2
◆scp、WinSCPはクライアント
Unix の scp コマンドや、Windows の WinSCP は、ssh の機能ではクライアン
トとして働く。
通信相手としてはサーバが動作しているコンピュータものを選ぶ。必ずしもす
べてのコンピュータでサーバを動作させているとは限らない。
次のコンピュータでは、ssh のサーバが動作している。
- coins の iMac (abelia01-50, borage01-50, crocus01-50), www, violet-nw[a-k], pentas-comp[a-f], viola0[1-6]
- {icho,unix01,ubuntu,unix02}.u.tsukuba.ac.jp
2台のコンピュータでファイルをコピーする時、両方でサーバが動作している場
合では、どちらで ssh のクライアントを動作させてもよい。
図? 2台のコンピュータでsshのサーバ(sshd)が動作している
どちらか一方でしか ssh サーバが動作していない場合、動作していない方で
ssh のクライアント側 (scpコマンド, WinSCP)を実行する。
図? 片方のコンピュータでsshのサーバ(sshd)が動作している
◆ssh 接続する時の認証方法
利用者認証(ユーザ認証)とは、接続した利用者が本物かどうかを確認するこ
と。ssh では、次のような方法が使える。
◆icho に ssh 接続する時の認証方法
全学計算機({icho,unix01,ubuntu,unix02}.u.tsukuba.ac.jp)への接続する時の
利用者認証方法。
- 学内(coins含む): パスワード、または、公開鍵。
- 学外: 公開鍵のみ。
図? icho へ接続する時の利用者認証方法
公開鍵認証による Unix シェルログイン 参照。
Unix ログインだけでなく、scp や WinSCP についても同様。
◆coins に ssh 接続する時の認証方法
coins のコンピュータへ ssh 接続する時の利用者認証方法。
- coins内: パスワード、または、公開鍵。
- coins外: 公開鍵のみ。
図? coins の ssh サーバへ接続する時の利用者認証方法
SSHアクセス参照。
ssh コマンドだけでなく、scp や WinSCP についても同様。
◆coins と全学計算機の間でのファイルのコピー
- 公開鍵によるユーザ認証を使えば、どの方向でも scp 可能。
- パスワードによる認証を使うなら、coins でクライアントを動かすしかない。
ssh にるサーバへのログインも同様。
■アーカイブ
The Unix Super Text 第37章 圧縮とアーカイブ 参照。
複数のファイルをまとめて1つのファイルにすることを「アーカイブする」と
いう。異なるコンピュータ間で複数のファイルをコピーする時には、アーカイ
ブを作成すると効率がよいことがある。
- 複数のファイルも1回の操作でコピーできる。
- 最終更新時刻等の属性が保存される。
- 内部に含まれているディレクトリの構造も保ったままコピーできる。
アーカイブを行うプログラムは、データ圧縮機能を持っていることが多い。持っ
ていない場合でも、外部のデータ圧縮機能を持つプログラムと組み合わせて利
用することが多い。
次のようなアーカイブと圧縮のプログラムがよく使われる。
- zip, unzip
- tar, gzip, bzip2, cpio (Unix 系) The Unix Super Text 第37章 圧縮とアーカイブ 参照
- lha, arc
Windows のエクスプローラや MacOSX の Finder は、zip 形式のアーカイブを
作成する機能がある。
■実習
実習時間中には、
以下の課題をできるだけ多く行いなさい。全部を行う必要はない。
今日の課題は、どの実行環境で行うべきか記載されている。
- 全学/Windows 7
- 筑波大学全学計算機システムの実習室で Windows を実行した時
- 全学/Linux
- 筑波大学全学計算機システムの実習室で Linux を実行した時
- 筑波大学全学計算機システム:
- 筑波大学全学計算機システム関連だが、必ずしも実習室で行う必要がないもの。
★練習問題(1701) 全学/Windows 7: 起動、ログオン、ログオフ、シャットダウン
次のような操作を行いなさい。
- 電源オン、オペレーティング・システムの選択
- ログオン
- オグオフ
- シャットダウン (安全な電源オフ、停止)
注意:ログオフとシャットダウンは、一連の実習が終わって最後にやった方が
よい。
★練習問題(1702) 全学/Windows 7: 「スタート」ボタン
Windows 7 で、画面の左下にある「スタート」ボタンを押し、どのようなメ
ニューが表示されるか確認しなさい。
「スタート」メニューの「すべてのプログラム」に、
どのようなプログラムが含まれているか確認しなさい。
★練習問題(1703) 全学/Windows 7: アプリケーションの実行
Windows 7 では
プログラムを実行するには、次のような方法がある。
- 「スタート」メニューの「すべてのプログラム」からさがして選択する
- エクスプローラ(Explorer)でプログラムが含まれている
ファイルを探してアイコンをダブルクリックする
- 「コマンドプロンプト」でプログラムの名前を打ち込む
- 「ファイル名を指定して実行」でプログラムの名前を打ち込む
この機能を確認しなさい。
次のようなアプリケーションを実行してみなさい。
- Firefox (Mozilla Firefox)
- OpenOffice.org Writer
- Adobe Acrobat XI Pro
- Windowsヘルプとサポート (「スタート」ボタン、右側のカラム)
- その他
★練習問題(1704) 全学/Windows 7: 「コマンドプロンプト」の実行
「コマンドプロンプト」を実行しなさい。
- 「スタート」ボタンを押し、メニューを表示する。
- 「アクセサリ(Accessories)」の中の「コマンドプロンプト(Command Prompt)」を選ぶ。
次のコマンドを使ってみなさい。(「\」は、「(「\」や「¥」と表示され
る)」。)
coins での h: 相当は、全学計算機では z: である。
- dir
- dir/w
- dir \
- dir z:\
- cd
- c:
- z:
- date
- time
- hostname
- ipconfig
- type file
- echo hello
- help
- help more | more
- set
- set | more
- mkdir
- rmdir
- start z:\
- start .
- explorer
- その他 coins の手引き 5.8節 参照
コマンドは大文字で打っても小文字で打っても同じように動作することを確認
しなさい。more コマンドは、lv と同じようなページャであり、スペース・キー
で 1 ページ進み、q で終了する。
★練習問題(1705) 全学/Windows 7: 「エクスプローラ」を開く
「エクスプローラ」は、MacOSX の Finder と同様に、ファイルやディレクトリ
をブラウザするためのプログラムである。これを、次のような方法で明示的に
実行しなさい。
- 「スタート」メニューの「全てのプログラム→アクセサリ(Accessories)→Windows Explorer」を実行する。
- 「コマンドプロンプト」を実行し、その中で 「start .」と打つ。
- 「Windowsキー」+「e」キーを押す。
- ファイル名を指定して実行で「explorer」と打ち込む。
★練習問題(1706) 全学/Windows 7: ホーム・ディレクトリの確認
次の上げる方法のいくつかを使って、Z:
ドライブが存在することを確
認しなさい。
- 「スタート」ボタンから「コンピューター」をウィンドウ開き、
その中で
Z:
を開く。
- 「コマンドプロンプト」を実行し、dir コマンドや cd コマンドで
調べる。
Z:
cd \
dir
dir /w
- エクスプローラのウインドウを表示する。
- Firefox を実行し、「ファイルを開く」で確認する。
Z:
ドライブは、個人のホーム・ディレクトリである。個人のファイル
は、このドライブ(このディレクトリ)以下に保存すべきである。
★練習問題(1707) 全学/Windows 7: 「ドキュメント」ディレクトリ
「ドキュメント」ディレクトリ(フォルダ)を開きなさい。
Z:\Documents
を開きなさい。
両者が、同一であることを確認しなさい。
片方にファイルを作成し、もう片方にも現れることを確認しなさい。
★練習問題(1708) 全学/Windows 7: icho への遠隔ログイン
共通科目「情報(実習)」の手引き 90ページ 参照。
筑波大学全学計算機システム のログイン・サーバ icho に遠隔ログインしなさい。それには、
Tera Term
や
PuTTY
というプログラムを用いる。
次のいずれかの方法で Tera Term 、または、PuTTY を実行する。
- デスクトップの PuTTY というアイコンをダブルクリック
- 「スタート」メニューの中から「すべてのプログラム」の
中の「PuTTY」や「Tera Term」を選択する。
PuTTY の場合、次のような手順になる。
Tera Termの場合、
coinsのコンピュータへの接続を参考にしなさい。
ただし、接続先としては、上記の全学計算機のサーバを使いなさい。
なお、全学計算機のクライアントからcoins のサーバに接続するには、
公開鍵の準備が必要である。
ユーザ名とパスワードを使った認証では、接続できないことを確認しなさい。
★練習問題(1709) 全学/Windows 7: icho への遠隔ログイン/ホームディレクトリの確認
Tera Term、または、PuTTY で icho に接続したら、次のようなことを調べなさい。
- ホーム・ディレクトリにあるファイルとディレクトリ(ls, ls -l, pwd)
- ディレクトリ
Documents
にあるファイルとディレクトリ(ls, ls -l, pwd)
- 接続している人の一覧(
who,finger,finger -l,w,last
)
- ホスト名(hostname)
- コンピュータのオペレーティング・システムの情報(
uname -a,arch
)
- プロセス(
ps,top
)
icho のホーム・ディレクトリに Emacs 等でファイルを作成しなさい。それが
Windows 側で Z:
に現れることを確認しなさい。
★練習問題(1710) 全学/Linux: 起動、ログイン、ログアウト、停止
Linux を起動しなさい。
- 電源オン、オペレーティング・システムの選択で、2を選ぶ。
- ログイン(ログインの画面で、ユーザ名に続きパスワードを打つ。)
- ログアウト(「システム」メニューから「ログアウト」を選択する。)
- シャットダウン(ログインしている状態で、
「システム」メニューから「ログアウト」を選択する。
または、ログインのユーザ名を打つ画面で、「停止」のボタン
を押す。)
★練習問題(1711) 全学/Linux: 「端末」の実行
筑波大学全学計算機システム のLinux にログインした後、次の方法で「端末」を実行しなさい。
- 左側の一番上にある「Dashホーム」をクリックする。
- 開いた検索のテキストボックスに、キーワードとして「term」と打つ
- 検索の結果、表示されたアイコンから「端末」を選ぶ。
★練習問題(1712) 全学/Linux: アプリケーションの実行
次のようなアプリケーションを実行しなさい。
- Firefox
-
- 端末のシェルに対して、「firefox」というコマンドを実行する。
-
デスクトップの左側にある Firefox のアイコンをクリックする。
- Emacs
-
- 端末のシェルに対して、「emacs (またはemacs -nw)」というコマンドを実行する。
★練習問題(1713) 全学/Linux: icho への遠隔ログイン
端末の中で、ssh コマンドを実行し、
筑波大学全学計算機システム のサーバ icho に遠隔ログインしなさい。
以下の例で、「ユーザ名
」は、各自のユーザ名(s+学籍番号下
7桁)に置き換えなさい。
$ ssh icho.u.tsukuba.ac.jp
$ ssh icho.u.tsukuba.ac.jp -l ユーザ名
$ ssh ユーザ名@icho.u.tsukuba.ac.jp
ssh
の -l
オプションは、ログイン名を指定するオプションで
ある。実習室の Linux と icho では、ログイン名が共通なので、ログイン名
を指定しなくてもよい。
★練習問題(1714) Coins/MacOSX: ssh コマンド: coinsから全学へのログイン
coins のコンピュータで、ssh コマンドを実行し、
筑波大学全学計算機システム のサーバ icho に遠隔ログインしなさい。
以下の例で、「ユーザ名
」は、各自のユーザ名(s+学籍番号下
7桁)に置き換えなさい。
$ ssh icho.u.tsukuba.ac.jp
$ ssh icho.u.tsukuba.ac.jp -l ユーザ名
$ ssh ユーザ名@icho.u.tsukuba.ac.jp
ssh
の -l
オプションは、ログイン名を指定するオプションで
ある。coins と icho では、ログイン名が共通なので、ログイン名を指定しな
くてもよい。
ログインの前後でシェルのプロンプトに含まれるホスト名が変化することを確
認しなさい。
★練習問題(1715) Coins/MacOSX: coins での scp コマンドの実行、coinsから全学からへのファイルのコピー
coins のコンピュータで、scp コマンドを実行し、
coins から 筑波大学全学計算機システム のサーバ icho へファイルをコピーしなさい。
コピーしたいファイルが、ホームディレクトにある hostname-ipaddr1.txt だっ
た場合、次のように打つとコピーできる。
$ scp hostname-ipaddr1.txt icho.u.tsukuba.ac.jp:
★練習問題(1716) Coins/MacOSX: coins での scp コマンドの実行、 全学からcoinsからへのファイルのコピー
coins のコンピュータで、scp コマンドを実行し、筑波大学全学計算機システム のサーバ
icho からcoins へファイルをコピーしなさい。
ファイルの名前やディレクト名が不明な場合、
練習問題 Coins/MacOSX: ssh コマンド: coinsから全学へのログイン
の方法で ssh でログインし、ls コマンドで確認する。
コピーしたいファイルが、ホームディレクトにある hostname-ipaddr5.txt だっ
た場合、次のように打つとコピーできる。
$ scp icho.u.tsukuba.ac.jp:hostname-ipaddr5.txt .
★練習問題(1717) Coins:Webメールの利用
Web ブラウザを使って、
coins の Web メール
を読んでみなさい。
★練習問題(1718) 筑波大学全学計算機システム:Webメールの利用
筑波大学全学計算機システムのWebメール(Active!mail)
を参照して、
Web ブラウザで筑波大学全学計算機システムに届いている自分のメールを読み
なさい。また、From: に英語(ローマ字, ASCII)の名前を含めるように設定しなさい。
★練習問題(1719) 筑波大学全学計算機システム: Webメールによる電子メールの転送の確認
波大学全学計算機で、自分の電子メールの転送の様子がどのようなっているか
を調べなさい。
- Web ブラウザで Web メールにログインする。
- 上のタブの並びから「ツール」タブを選ぶ
- 「転送」項目を選ぶ
電子メールの転送をする時には、
~/.forwardによる電子メールの転送
を良く読み、メールがループしないように注意すること。
情報学類と 筑波大学全学計算機システム の両方で安全な方法で相互に転送しあうことはできない。
★練習問題(1720) 筑波大学全学計算機システム:「各種設定・確認」による設定変更
次の手順で「各種設定・確認」のWebページを
開きなさい。
★練習問題(1721) 筑波大学全学計算機システム: (coinsの)Thunderbirdで全学のメールを読む
共通科目「情報(実習)」の手引き 3.3節 参照。
coinsや自宅のPCで Thunderbird を実行し、全学計算機のメールを読めるよう
に設定しなさい。
-
4月26日 に説明した、coins のメールを Thunderbird で読む方法を復習する。
特に次の点について、確認する。
- 受信のプロトコル。IMAPS。
- メールをサーバに残す設定。
- パワスードマネージャを使わないことの意味。
- HTML ではなく、通常のテキストでメールを書く方法。
- 全学計算機システムの次の説明を読む。
- 全学計算機の手引きの所定の場所を読む。
- メール・アドレスを確認する。
- 受信用のサーバ名を確認する。
- サーバとの通信路を暗号化する(SSL, TLS)方法とポート番号を確認する。
- Thunderbird でアカウントを追加する。
- 「ツール」メニューから「アカウントの設定」を選ぶ。
- 左下の「アカウント操作▼」のボタンを押し、メニューを表示し、
「メールアカウントを追加」を選択する。
- 以後、
coins の方法を真似
しつつ、情報としては、全学のものを打ち込む。
- 「名前」には、英語(ローマ字、ASCII)で、名前を書く。電子メールは、
全世界に送る可能性があるので、日本語が表示できない人のことを考える。
- 「メールアドレス」には、「ログイン名
@u.tsukuba.ac.jp
」
- パスワードには、ログインと同じパスワード(統一認証)を打つ。
- 「パスワードを記憶する」のチェックは、必ず外すこと。
- 「受信サーバ:」としては、「
mail.u.tsukuba.ac.jp
」
- 「送信サーバ:」としては、「
mail.u.tsukuba.ac.jp
」
- 受信のプロトコルは、「POP」ではなく「
IMAP
」
- IMAP の右は、「接続の保護なし」ではなく「
SSL/TSL
」
- SMTP の右の「接続の保護なし」ではなく「
SSL/TSL
」
参考
★練習問題(1722) 筑波大学全学計算機システム: Windowsリモートデスクトップ接続
Windowsリモートデスクトップ接続を利用すると、遠隔の他のコンピュータから
Windows パソコンに接続して操作することができる。
この機能を利用してみなさい。
- 共通科目「情報(実習)」の手引き 88ページ2.10.2節コラム 参照。
注意: ユーザー名」は「s7654321@u.tsukuba.ac.jp」のように
「@u.tsukuba.ac.jp」までを含めて打ち込む。
- Windows/Linux リモートデスクトップ
★練習問題(1723) 筑波大学全学計算機システム: Windowsリモートアプリケーション
「リモートアプリケーション」機能を利用してみなさい。
共通科目「情報(実習)」の手引き 90ページのコラム 参照。
★練習問題(1724) Windows: Explorer による Zip アーカイブの作成、展開
Windows の Explorer を束ってディレクトリ(フォルダ)から、Zip 形式のアー
カイブを作成しなさい。また、Zipアーカイブを展開して元にもどしなさい。
★練習問題(1725) MacOSX: Finder による Zip アーカイブの作成、展開
MacOSX のディレクトリ(フォルダ)から、Zip 形式のアーカイブを作成しなさい。
また、Zipアーカイブを展開して元にもどしなさい。
★練習問題(1726) Unix: tar,gzip,bzip2,cpio コマンドによる圧縮とアーカイブ
Unix (MacOSX, Linux) で、tar, gzip, bzip2, cpio コマンドを用いてZip 形
式のアーカイブを作成しなさい。また、Zipアーカイブを展開して元にもどしな
さい。
- The Unix Super Text 第37章 圧縮とアーカイブ 参照
★練習問題(1727) Unix: zip,unzip コマンドによる圧縮とアーカイブ
Unix (MacOSX, Linux) で、
zip コマンドを用いて Zip 形式のアーカイブを作成しなさい。
★練習問題(1728) Coins/Windows 8: WinSCPの利用
Coins/Windows 8 で
WinSCP プログラムを用いて、coins と筑波大学全学計算機システム の間
でファイルをコピーしてみなさい。
- WinSCP を実行する。
- WinSCP の「ログイン」の画面で、「セッション」タブを選ぶ。
ホスト名として「icho.u.tsukuba.ac.jp 」と打つ。
(クリックで拡大)
- 「ログイン」ボタンを押す。
-
練習問題(1708) 全学/Windows 7: icho への遠隔ログイン
と同様に、fingerprint を確認する。ただしければ、「はい」で記録する。
(クリックで拡大)
- ユーザ名とパスワードでログインする。
- 左側のウィンドウで、ローカル側のディレクトリを変更する。
必要なら、「..」を接続するなどして、ホーム・ディレクトリ( H: )、
または、目的のファイルがあるディレクトリに移動する。
- 必要なら右側のウィンドウで、遠隔(ログイン先)のディレクトリを変更する。
- コピーしたいファイルを探し、反対側のウインドウにドラッグするとコピー
される。
(クリックで拡大)
注意:H:
ドライブには、yas
ではなく、自分のcoins のログイン
名(s
で始まる)が現れる。
★練習問題(1729) 全学/Windows 7: プリンタの利用
学生証を持っている人は、
プリンタ
実習室にあるプリンタ)
を利用してみなさい。
印刷枚数の制限
を確認しなさい。
★練習問題(1730) Windows: Webブラウザによるテキストファイルの表示
次の文字コードのテキスト・ファイルを(UnixのEmacsやnkf等で)用意しなさい。
- 日本語EUC
- JIS
- Shift JIS
- UTF-8
これらのファイルを、Web ブラウザで表示してみなさい。
表示されたテキストをワード・プロセッサに取り込みなさい。
また、これらのファイルを「コマンド・プロンプト」の type コマンドや
more コマンドで表示してみなさい。
★練習問題(1731) 全学/Linux: 「端末」、文字コードの追加
「E端末」は、標準では漢字コードは UTF-8 になっている。メニューには、
UTF-8 (標準のロケール)しか現れないことがある。日本語EUC、JIS、Shift
JISや、その他の必要な文字コードが現れない場合、次の手順で現れるように設
定しなさい。現れている場合には、何もしなくてもよい。
- 「端末(T)」メニューから「文字コードの設定→追加/削除」を選ぶ
- 左側のカラムから、次のような利用したいものを選ぶ(反転させる)。
- 日本語 (EUC-JP)
- 日本語 (ISO2022JP)
- 日本語 (SHIFT-JIS)
- その他
- 「追加」ボタンを押す
うまくいくと、「端末(T)」メニューから「文字コードの設定」にはこれらの選
択された文字コードがが現れる。
■課題17 筑波大学全学計算機システム
今日の課題のうち、(1) については、この日の実習時間内に済ませておくこと
が望ましい。
(1) 筑波大学全学計算機システム のホーム・ディレクトリ、または、その下に作成した適当な
ディレクトリに次のような内容を含む 1 つのテキスト・ファイルを作成しなさ
い。
- 自分が利用した 筑波大学全学計算機システム のコンピュータのホスト名
- IPアドレス
Windows の場合、「コマンドプロンプト」の中で、次のようなコマンドで作成
できる。
Z:\> hostname > hostname-ipaddr5.txt
Z:\> ipconfig >> hostname-ipaddr5.txt
Z:\> dir hostname-ipaddr5.txt
(ファイルの大きさの確認)
Z:\> type hostname-ipaddr5.txt
(ファイルの内容の確認)
Linux (デュアルブートのパソコン)では、次のようなコマンドで作成する。
$ hostname > hostname-ipaddr6.txt
$ /sbin/ifconfig eth0 >> hostname-ipaddr6.txt
$ ls -l hostname-ipaddr6.txt
(ファイルの大きさの確認)
$ cat hostname-ipaddr6.txt
(ファイルの内容の確認)
作成したファイルの最終更新時刻と大きさを dir コマンド(Windows)や ls -l
(Linux) で調べてレポートに書きなさい。
練習問題 全学/Windows 7: 「コマンドプロンプト」の実行、
練習問題 全学/Linux: 「端末」の実行
参照。
(2) (1) で作成したファイルを coins の iMac で、scp コマンドで学類のホー
ム・ディレクトリ(または、その下に作成した適当なディレクトリ)にコピー
しなさい。
iMac で scp コマンドをどのように実行したのかを、レポートに含めなさい。
練習問題 Coins/MacOSX: coins での scp コマンドの実行、 全学からcoinsからへのファイルのコピー
参照。
(3) (2) でコピーした後のファイルの最終更新時刻と大きさを調べなさい。
coins の iMac で次のコマンドを実行し、そのコマンドラインと実行結果をレ
ポートに含めなさい。
$ hostname
(実行結果)
$ pwd
(実行結果)
$ ls -l hostname-ipaddr5.txt
(実行結果)
$
また、こうしてコピーしたファイルを、
insert-file
等でレポートに含めなさい。
(4) 次の手順で、全学計算機システムでの電子メールの設定が完了しているこ
とを示しなさい。
- coins から全学計算機システムの自分のアドレスにメールを出す。
- 1.のメールを全学計算機システムで受信し、それに対して「返信」を行う。
- 2.のメールを coins で受信する。受信したメールの次の部分をレポート
に含める。
- From: (メール・アドレス以外に英語(ASCII)の名前(例: "Yasushi
Shinjo") を含めること。)
- To:
- Subject:
- Date:
練習問題 Coins:Webメールの利用、
練習問題 筑波大学全学計算機システム:Webメールの利用
参照。
(5) 電子メールの転送について、当てはまる行の先頭に yes, 当てはまらない
行の先頭に no と記述しなさい。
(a) 全学計算機システム以外に電子メールのアカウントがある。
(b) 全学計算機システムのメールを毎日読む。
(c) 転送機能の設定を失敗するとメールがループする危険があることを理解した。
(d) 全学計算機システムで転送の設定した。
練習問題 筑波大学全学計算機システム: Webメールによる電子メールの転送の確認
参照。
(6) 全学計算機システムに届いたメールを毎日確認する方法を書きなさい。
(7) 次の文書を読みなさい。
- 「情報システムを安心・安全に利用するために」。次のどれか。内容は同じ。
- 情報環境機構「情報システムを安心・安全に利用するために」の補足説明
-
共通科目「情報(実習)」の手引き、1.4節
次の項目について簡単に説明しなさい。
- 学内の情報システムで問題を発見した時の連絡先(「情報システムを安心・
安全に利用するために」)
- 筑波大学で結んでいるサイトライセンス契約で、学生がインストール可能
なアンチウィルスソフトの個数 (「情報システムを安心・安全に利用するため
に」の補足説明)。
- 実在の銀行・クジットカード会社やショッピングサイトなどを装い、ク
レジットカード番号やパスワードなどを入手する犯罪(共通科目「情報(実習)」
の手引き)、1.4節)。
(9) 次の文書を読みなさい。
- 筑波大学における情報システム利用のガイドライン
- 用語集
ガイドラインの中で、意味が分からない用語があれば、用語集を調べなさい。
ガイドラインの中から疑問に思ったこと、または、改善すべきと思ったことを
2項目以上示しなさい。この時、次のような情報を含めなさい。
- 章、節、項等の番号
- 疑問点の説明を2-5行、または、改善すべき点の具体的な内容を2-5行
(10) [加点]
練習問題(1728) Coins/Windows 8: WinSCPの利用
を行いなさい。
どのような操作を行ったのか、5-10ステップ(箇条書きの項目で5-10個)で書き
なさい。
(11) [加点] 筑波大学全学計算機システム、または、その他 coins 計算環境以外の Windows が
動作しているコンピュータと iMac の間で、アーカイブ・プログラム(zip,
tar,その他)を用いて「複数」のファイルをコピーしなさい。コピーの方法とし
ては、次のいずれかの方法を用いなさい。
レポートには、次のようなことを報告しなさい。
- 利用したアーカイブのプログラムの名前(Windows側、iMac 側)
- 利用したアーカイブの形式
- コピーの方法(USBメモリ、scp 利用等)
- コピー元のファイル(複数)の大きさと最終更新時刻(ls -l, dirの結果)
- アーカイブファイル(1個)の大きさと最終更新時刻(ls -l, dirの結果)
- コピー先のファイル(複数)の大きさと最終更新時刻(ls -l, dirの結果)
- コピー前後で最終更新時刻が保存されたかどうか
- コピー前後でファイル名が保存されたかどうか
- コピー前後でファイルの大きさが保存されたかどうか
Last updated: 2016/06/17 11:43:12
Yasushi Shinjo / <yas@cs.tsukuba.ac.jp>