オペレーティングシステムII
[ GB31801 ] Operating Systems II |
対象:3・4学年 |
第3学期 |
火5 (3A207) |
1単位 |
担当教員:新城靖 |
概要
オープンソースOSとしてLinuxのソースコードを題材
に,オペレーティングシステムが一般的なハードウェア
(x86)上でどのように動作するのかについて講義を行
う.特にOS動作の理解で重要となるソフトウェアとハー
ドウェアのインテラクションについて学ぶ.
学習・教育目標
- OSの実行環境,OS動作を理解するに必要なx86プロセッサアーキテクチャについて理解する.
- OS動作に必要なソフトウェアとハードウェアのインテラクションを理解する.
- 実際のOSソースコードにおける,処理の流れを理解する.
キーワード
OSカーネル, Linux, システム・コール, 割り込み, プ
ロセス管理, 時間管理, メモリ管理.
Keywords
OS Kernels, Linux, System Calls, Interrupts,
Processes Management, Time Management, Memory
Management.
時間割
週 | 講義内容/理解すべき項目 |
---|
第1〜4週 | プロセスの構成
実行形式、task構造体、スケジューリング、生成・終了・終了待ち |
第5〜7週 | メモリ管理
Buddyシステム、kmalloc、スラブアロケータ、MMU、ページフォールト |
第8〜9週 | 割り込みとシステム・コール処理
入出力、プロセッサの動作モードとモード切替、プロセッサにおける割り込み・例外処理 |
第10週 | 時間管理
インターバルタイマ、カレンダー時刻管理、時間切れ処理
|
教材
プリント配布.
参考書籍
ボベット,他:詳解Linuxカーネル,オライリージャパン.
Rodrigue, 他: The Linux Kernel Primer: A Top-Down Approach for x86 and PowerPC Architectures, (Prentice Hall) 2005.
Robert Love: Linux Kernel Development, Sams, 2003.
白崎博生:Linuxのブートプロセスをみる(UNIXMAGAZINE COLLECTION),アスキー.
IA-32 Intel Architecture Software Developer's Manual, Volume 1, 2A, 2B, 3.
蒲地輝尚:はじめて読む486―32ビットコンピュータをやさしく語る,アスキー.
予備知識・前提条件
オペレーティング・システムIを受講していること.
成績評価
クイズ、レポート、試験によって総合的に評価する.
教員メールアドレス
yas(AT)cs.tsukuba.ac.jp
TF・TA
三上俊輔
講義のWebページ
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/os2-2010/オフィスアワー
月5,3E302