WWW と Netscape

日本語・日本語文化学類2班,1996年9月2日
                                       電子・情報工学系
                                       新城 靖
                                       <yas@is.tsukuba.ac.jp>

このページは、次の URL にあります。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/classes/ipe/nitiniti2-enshu-1996/1996-09-02/www.html

あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/classes/ipe
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/index-j.html

WWWとは

WWW(The World-Wide Web)は、現在インターネットで最も注目を集めてい るアプリケーションです。WWWでは、伝統的なアプリケーションで文字の他 に画像や音声も提示する掲示板のようなものです。WWWの面白い所は、ハイ パーテキスト(ハイパーメディア)と呼ばれている仕掛けを使って、ある情報 (WWWでは、ページといいます)から他の情報へ行き来することが簡単にで きるということです。しかもこの時、同じコンピュータ(サーバ)にあるデー タでも、別のコンピュータにのっているデータでも、まったく同じように差し 示すことができます。この様子が、クモの巣(web)に似ていることから、W WWの名前が付きました。

WWWのデータ(資源)を手元のコンピュータの画面に表示させるためのプロ グラムの中で最も有名なものが、Mosaic です。Mosaic の他に、最近 Netscape と呼ばれるプログラムが人気を集めています。WWW表示プログラ ム(ブラウザ)の多くは、欲しい情報のメニューをマウスなどで選ぶだけで、 その情報が得られるように作られています。

ハイパーメディア

ハイパーメディアとは、マルチメディアが発展し、他の情報への参 照を含むようになったものです。(ここでマルチメディアとは、 従来の文字や数値といったデータに加えて、制止画像、同画像、音 声といったデータを統合的に扱うことを意味するものとします。)マ ルチメディアの段階では、文字の他に音声や画像といったデータが 並んでいるだけです。ハイパーメディア・データは、そのような データの他に、他のデータへの参照(ポインタ)を含んでいます。ハ イパーメディアの特徴の特徴は、参照を手繰って、他の情報に簡単 に移動することができることです。データとしてテキストしか含ま れていない場合は、ハイパーテキストと呼ばれます。

ハイパーメディアやハイパーテキストのデータを作成するためには、 次の2つの事が必要になります。

  1. データにラベルを付ける。
  2. データにラベルへの参照を埋め込む。
データにラベルを付けることを、マークアップするといいます。ハイパーメディ アを記述するためには、上の2つのことを支援した、人工の言語を使います。 このような言語を、マークアップ言語といいます。

WWW では、マークアップ言語として HTML (HyperText Markup Language)と呼 ばれている言語が使われています。HTML では、他のデータへの参照を実現す るためにURL (Uniform Resource Locator) という形式を使います。次に、URL の例を示します。

http://www.ntt.jp/SQUARE/index-j.html

先頭のhttpとは、(HyperText Transfer Protocol) を意味して います。HTTP は、WWWのデータを保持しているプログラム(サーバ)と、WWW を表示するプログラム(クライアント)の間でデータをやり取りするときの形 式を定めた約束のことです。www.ntt.jpの部分は、そのデータ を持っているコンピュータの名前です。残りの /SQUARE/index-j.html が、そのコンピュータの中での資源の名 前(ファイルの名前)です。最後の .html は、その資源がHTML で書かれている事を表わしています。

Netscape

Macintosh で Netscape というプログラムを開いて起動して下さい。開くには、 マウスのシングル・クリックで選んで、「ファイル・メニュー」から「開く」 を選ぶか、マウスでダブルクリックします。

Mac のファインダから見た Netscape 
のアイコン

どんなページが表示されたでしょうか。ここで、色が変った所(青が多い)に は、他の資源のリンクが埋め込まれています。そういう場所をシングルクリッ ク(1回でいい)すると、次の情報へ切り替わります。終了するには、File メニューから Quit を選びます。前の画面に戻るには、Back ボタン Netscape の、もとのページに戻る
ためのボタン を押します。

File メニューの Open Location (Command-L) か、または、キーボードの絵が かかれたアイコン Netscape の Open Location のためのアイコンのボタンを押して下さい。 すると次のようなウィンドウが現われます。

Netscape の Open Location で表示される窓

ここで、この図の様に、次の文字を打ち込んで下さい。

http://www.hlla.tsukuba.ac.jp/~yas/index-j.html

l」は、小文字の「L」です。数字の 「1」ではありません。「~」は、画面、キーボー ド、プリンタで形が違う事があります。「〜」とあったり、「 ̄」となってい たりします。

最後は、リターン・キーを打つか、マウスで「Open」ボタンを押します。そこ で、「 共通科目情報処理/日本語日本文化学類演習2班 」、「1996年9月2日/WWW」と選んでこの紙に印刷 されているものと同じ情報を画面に出して下さい。

終了するには、「File メニュー」から「Quit」を選んで下さい。

課題

今日の課題は、Netscape を操って面白い資源を探すことです。見つけた面白 い資源の URL をメモしておいて下さい。参考になるリンク集を付けておきます。

日本語・日本文化生が興味を持ちそうな資源のURL集


[9月2日] [9月9日] [日本語・日本文化学類2班]
Last updated: 1996/09/07 16:20:56
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>