電子メール
2015年04月17日
情報科学類 コンピュータリテラシ
筑波大学 システム情報系 情報工学域
新城 靖
<yas@cs.tsukuba.ac.jp>
このページは、次の URL にあります。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/literacy-2015/2015-04-17
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/
http://www.cs.tsukuba.ac.jp/~yas/
■連絡事項
- 次回 4月21日火曜日 は、
講義室 3A209 に集合。
■補足
レポートは、複数回提出してもよい。内容を修正した時には、もう一度提出す
る。TAは、一番最後に提出されたものを採点する。
iMac のマウスの右ボタン(Button2)を副ボタン(-int 2)として有効にするには、
端末から次のコマンドを打つ方法もある。
$ defaults write com.apple.driver.AppleHIDMouse Button2 -int 2
Emacs は、きちんと C-x C-s で保存して、C-x C-c で終了すること。
Emacs が動いている端末のウィンドウを左上の「赤」ボタンで閉じてはいけない。
そうすると、次のようなトラブルが生じることがある。
- Emacs は、端末が閉じられると、緊急事態として認識する。現在編集中の
ファイルを、特殊な名前のファイルに保存することがある。次回実行時に、特
殊な名前のファイルがあると、編集の続きをするのか問い合わせることがある。
- 1つのファイルを複数のテキストエディタを実行して同時に編集すると、
問題が生じることがある。
Emacs には、複数の Emacs で同時に1つのファイルを編集しないように
ファイルをロックする機能がある。
端末を閉じると、Emacs は、ファイルのロックが残ったままになることがある。
実際にはロックされていないのに、ロックされたと認識してしまう。
実行と逆順に終了するのが良い。iTerm、シェル、emacs の順に実行した
ら、emacs、シェル、iTerm の順に終了する。
- シェルを終了させるには、exit コマンドを使う。
- シェルを exit で終了させると、iTerm のウィンドウが閉じるが、それだ
けでは iTerm は終了しない。iTerm を終了させるには、画面の一番上にある
「iTerm」メニューから「Quit iTerm」を選ぶ。
■電子メール
電子メール
は、電話や(普通の)手紙と同じように、個人と個人の間で情報を交換するた
めの仕組み。
電子メールを読み書きするプログラムは、
メール・リーダ(mail reader)
または、
メーラ(mailer)
という。
「リーダ(reader)」といっても、書くこともできる。
種類
- Thunderbird。手引き 4.2節 参照。
- SquirrelMail(coins)
- Mew/Emacs。手引き 3.5節 参照。
- Rmail/Emacs。The Unix Super Text 25.3節 参照
- MH。The Unix Super Text 25.5節 参照
- MH-e/Emacs。The Unix Super Text 25.6節 参照
- mnews, Gnus/Emacs, vin 。The Unix Super Text 26章 参照
- OutlookExpress
- Wanderlust/Emacs
■電子メールで重要な考え方と操作
電子メールを使う上で重要な考え方
- 電子メールの形式、ヘッダ、本文
- 電子メール・アドレス
- メール・ボックス(フォルダ)
電子メールの基本的な操作
- メールを読む
- (新たに)メールを出す
- 受け取ったメールに返事を出す(reply)
- 受け取ったメールを削除する、整理する
- 環境を整える、カスタマイズする
◆電子メールの形式
1通の電子メールは、次のような形式を持っているテキスト(文字のデータの並び)。
From: Shiro Yagi <shiro@is.tsukuba.ac.jp>
To: kuro@cc.tsukuba.ac.jp
cc: shiro@is.tsukuba.ac.jp
Subject: Visit my WWW page
Date: Mon, 13 Jan 2015 23:42:25 +0900
Message-Id: <201501231442.k0NEgPTw003900@maple.is.tsukuba.ac.jp>
こんにちは。白やぎです。
WWWページを作ったので見てください。URL は、
http://www.is.tsukuba.ac.jp/~shiro/
です。
♪♪ 白やぎ
♪♪ http://www.is.tsukuba.ac.jp/~shiro/
多くのメール・リーダでは、1通の電子メールのことを
メッセージ(message)
と呼んでいる。
電子メールのテキストは、大きくヘッダと本文に分かれる。
- ヘッダ(header、頭)
- 電子メールの先頭から最初の空行まで
- 本文(body)
- 空行以降
重要なヘッダ
-
From:
-
To:
-
Cc:
-
Date:
-
Subject:
From:
には、差出人の、
To:
と Cc:
には、受取人の電子メール・アドレスが置かれる。
電子メール・アドレス(e-mail address)
とは、電子メールを届ける時に配送プログラムが使う記号。
現在よく使われている形式:
user@domain
「@
」より前の部分は、個人を特定するための情報。
「@
」より後ろの部分は、
電子メールをどのコンピュータに届ければいいかを示している。
ドメイン形式のホスト名が使われる。
To:
: とCc:
: は、受取人の電子メール・アドレスが置かれる。どち
らにアドレスを書いても同じように届けらるが、To:
は、本来の宛先を
書き、Cc:
にはついでに連絡したい宛先を書く習慣になっている。Cc は、
Carbon Copy に由来する。
Date:
は、電子メールが出された日付と時刻。
Subject:
は、題名(題目、表題、件名)。
「件名」という日本語は存在しなかった。
電子メールの本文は、普通のテキストだが、1行の長さがだいたい漢字で30
文字〜35文字、英語のアルファベットで60文字〜70文字になるように、
折り返されている(改行が入っている)。このようにしておくと、引用という
機能を利用する時に便利。
電子メールで
引用
とは、返事などを書いたときに何に対する返事か分かりやすいように他の人の
書いた電子メールの一部を自分の電子メールに含めること。
本文の末尾には、
署名
(
シグニチャ(signature)
)
が現われることが多い(付けなくてよい)。
署名とは、普通の手紙の末尾に署名をするのと同じように、末
尾に自分の名前や自分独自の記号を書く。署名は、簡潔で短いものが好まれて
いる。1つの目安としては、「4行以内」。
電子メールのメッセージの型式は、RFC822 (その改訂版のRFC2822) で定めら
れている。
◆2種類のメール・ボックス
電子メールは、「
メール・ボックス
」と呼ばれている
ファイル(またはディレクトリ)
に保存される。メール・ボックスは、プログラムによっては、
フォルダ(folder)
や
トレイ(tray)
と呼ばれることもある。
メール・ボックスには、次の2種類がある。
- 配送プログラム用メール・ボックス
-
電子メールを配送するプログラムが、イ
ンターネットから受け取ったメールを個人ごとに分類して保存しておく場所。
「受信トレイ」や
メールドロップ(mail drop)ということもある。
多くのシステムでは、
/var/spool/mail/user
や
/var/mail/user
という名前のファイル。
(coins では、
各自のホーム・ディレクトリの下の ~/Maildir/ の下。
)
- ユーザ用メール・ボックス
-
メール・リーダが電子メールを保存しておく場所。
メール・リーダが表示するのは、多くの場合、後者のメール・ボックスである。
新しく届いたメールを読む時には、前者から後者へメールを移す必要がある
場合がある。
この作業を、
「
(電子メールを)取り込む(incorporate)
」とう。
配送プログラム用メール・ボックスは、1つのサーバで1人で1つだけだが、
ユーザ用メール・ボックスは、必要に応じていくつか作ることができる。
◆SMTPによる電子メールの転送と発信
電子メールを転送する時には、SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)という
という通信の仕組み(TCP/IP 上に定義された通信プロトコル、詳しくは、後日)
が使われる。
メール・リーダで電子メールを発信する時にも、SMTP という仕組みが使われることがある。
◆POPやIMAP4経由のメール・ボックスのアクセス
電子メールをため込んでいるコンピュータ(サーバ)にあるメールを、手元の
コンピュータにコピーするには、
POP (Post Office Protocol)や、
IMAP(Internet Message Access Protocol)
という通信の仕組み(TCP/IP 上に定義された通信プロトコル、詳しくは、後日)を使うことがある。
POP では、配送プログラム用メール・ボックスを読み書きする機能がある。
IMAP では、それに加えて、複数のユーザ用メール・ボックスを扱えるように
なっている。
SMTPによるメールの送信・転送、POP、IMAPによるメール・ボックスのアクセス
◆電子メールにおける通信路の暗号化、パスワードの保護
- (配送プログラムと配送プログラムがインターネット上で SMTP で通信す
る時には、通信路の暗号化がなされないことが一般的。インターネットを流れ
るメールに機密性はない。)
- POP や IMAP でサーバ・コンピュータから手元のコンピュータにメールを
コピーする時には、他人のメールをコピーできないように、ユーザ名とパスワー
ドで保護する(ユーザ認証)。
- パスワードをネットワークに流さないように、コンピュータ間の通信を暗
号化する(SSL/TSL という仕組みを使う) ことがある。
- POPやIMAPで、コンピュータ間の通信を全て暗号化する代わりに、パスワー
ドだけを分からないようにする方法もある。(メール本体はのぞかれるが、そ
もそもメールは暗号化されずに配送されているので、ここで暗号化して保護す
る意味はない。)
- SMTP でメールを発信する時にも、ユーザ名とパスワードで確認(ユーザ
認証)する場合もある。この場合も、パスワードをネットワークに流さないよ
うに、コンピュータ間の通信を「全て」暗号化する(SSL/TSL という仕組みを使
う) ことがある。
◆メール・リーダの操作
電子メールを出すには、基本的には、
電子メールの形式
で説明したようなテキストを作り、
電子メールを配送するプログラムに渡す。
本文は、自分の好みのテキスト・エディタ(テキストファイルを編集するプロ
グラム)が使えることもある。
電子メールで仕事をしていると、単にメールを出すだけではなく、受け取った
電子メールに対して返事を出すことが多い。そのため、メール・リー
ダでは、返事を出す作業を簡単に行うことができるようになっている。返事
を出すことを
リプライ
するともいう。返事を出す時には、To:
が自動的に作られるだけで
なく、Subject:
も同じもの、あるいは、にRe:
が付い
たものが自動的に付けられる。
電子メールで返事を出す時には、相手のメールの内容を引用することがある。
この時、相手が書いた部分と自分が書いた部分を区別するために、相手
が書いた部分の行の先頭には、引用のための記号を付ける習慣がある。こ
の記号には、「>
」や 「>>
」、
タブがよく使われる。
受け取ったメールを、別の人に送ることを、
転送(forward)
という。
多くのメール・リーダでは、手作業で転送できるようになっている。
複数のメール・アドレスがある人は、あるアドレスに届いた「全て」のメールを、
別のメール・アドレスの所に自動的に転送できる場合がある。
メールの数が増えてきたら
- 不要なメールを削除する
- 複数のユーザ用メール・ボックス
を使って、メールを分類して保存する
多くのメール・リーダは、長いアドレスや複数のアドレスを短い
別名(alias)
で参照できるようになっている。
別名には、個人で付けるものの他に、システム全体で付けるものがある。
◆よい Subject: を付けることの重要性
電子メールには必ず良い Subject: を付けること。
- 相手への気遣い。受け取る人は、1日に何百通もメールを受け取るかもし
れない。Subject: を見ながら、読むかどうかを判断することがある。
- 自分のため。自分が書いたメールを後で読み返す必要が出てくる。その時
にどんなメールだったのかが簡単にわかる。
レポートの題名と同じく、電子メールでも良い Subject: を付けるように練習
すると良い。意識して練習すると上達するし、楽になる。
その他、授業の後半でやるファイル名、ディレクトリ名、プログラミングで必
要になる関数名、変数名についても同様。
◆電子メールで名乗りと挨拶
電子メールは、海外に出すこともあるので、From: は、英語にすることが多い。
日本語の名前をメールの先頭に書く習慣がある。
From: Shiro Yagi <shiro@is.tsukuba.ac.jp>
To: s1012345@coins.tsukuba.ac.jp
Subject: Re: [coins-computer-literacy-a] Assignment-3, e-mail reply (2015012345)
Date: Fri, 17 Apr 2015 16:15:25 +0900
Message-Id: <201504251615.k0NEgPTw003900@azalea20.coins.tsukuba.ac.jp>
コンピュータ・リテラシTAの○○さん
こんにちは。コンピュータ・リテラシの授業を受けている白やぎです。
4月17日に出された課題の電子メールを提出します。
> この行と次の行だけを引用してください。返信には、このメールを
> 書いた日付と時刻を入れてください。
2015年4月17日 11:10です。
よろしくお願いします。
白やぎ
◆大学の授業に関連したメールは大学内の From: で
情報科学類の学生は、次のメールアドレスが使えるようになっている。
- ログイン名@coins.tsukuba.ac.jp
coins では新たにメールアドレスを作成する必要はない。
ログイン名とは別のメールアドレスを追加で持つことはできる。
メールアドレスの別名(aliases)設定について参照。
大学の授業に関連したメールは大学内の From: で出すこと。学外の From: で
届いたメールでは、差出人の確認ができないので、うかつに返事ができない。
(無関係の人に、成績や単位の話はできない。)
◆電子メールは単純なテキストで
電子メールは、(HTML等ではなく)単純なテキストで送ることを奨める。
- 受け取る人がテキストしか読めないことがある。
- HTML のメールは、次のような攻撃に使われるので、受け取った人から攻
撃だと勘違いされる。
- リンクの先に危険なファイル(悪意のあるプログラム等、後述)を置く
- 画像をアクセスさせることで、使っているコンピュータのIP アドレス(後
述)を取得する。
■実習
実習時間中には、以下の課題をできるだけ多く行いなさい。全部を行う必要はない。
★練習問題(301) Emacsの復習
Emacs で、ファイルを作成する方法を復習しなさい。
方法1: 引数にファイル名を与える方法。
- 次のようにして、iTerm の中で emacs を実行する。
$ emacs filename.txt
filename.txt
が存在しないならば、
新規作成として扱われる。
- ファイルの内容を打ち込む。カーソル移動。
-
C-x C-s
で保存
-
C-x C-c
で終了
方法2: 実行後にファイル名を与える方法
- iTerm の中で emacs を引数なしで実行する。
$ emacs
あるいは、Dock にある Emacs のアイコンをクリックして実行する。
-
C-x C-f
で、編集したいファイルを選ぶ。
存在しないファイルを選べば、新規作成として扱われる。
- ファイルの内容を打ち込む。カーソル移動。
-
C-x C-s
で保存
-
C-x C-c
で終了
★練習問題(302) Thunderbirdの設定(1)
次の資料を参考にして,
Thunderbird で電子メールを
読み書きできるように設定しなさい。
★練習問題(303) Thunderbirdによるメールの受信
「Thunderbirdの設定(1)」が終わった、「受信トレイ」の内容を表示しなさい。
次のようなメールが届いていることを確認しなさい。
Thunderbirdを一度終了しなさい。再び実行して、「受信トレイ」を表示しなさい。
★練習問題(304) Thunderbirdの設定(2)
電子メールは、(HTMLではなく)テキストで送信すべきである。受信する人は、
HTMLや画像を表示できないかもしれない。以下の資料を参考にして、HTML では
なくて、テキストで送信できるようにしなさい。
★練習問題(305) Thunderbirdで新たにメールを出す
Thunderbirdで新たに電子メールを出す練習をしなさい。
★練習問題(306) 電子メールのテキストの観察
電子メールの形式を確認しなさい。
- Thunderbird で受信したメッセージを選択して内容を表示する。
- 「表示」メニューから「メッセージのソース」を選ぶ。
- あたらなウィンドウが表示される。その中にある From:, Date:,
Subject: を観察する。
その他に、次のようにファイルに保存して観察する方法がある。
- Thunderbird で受信したメッセージを選択して内容を表示する。
- 「ファイル」メニューから「別名で保存(ファイル)」を
選ぶ。すると、新たなウィンドウが表示される。
- 左側の「よく使う項目」で自分のログイ
ン名(s1212345のようなもの、家のアイコン)を選ぶ。
- 名前: の横の四角に、「mail1.eml」のように、末尾が「.eml」のような
名前を打ち込む。「mail1.eml」ではなくて他の名前でも良い。
- 「保存」ボタンを押す。
- iTerm の中でシェルのプロンプトに対して、次のようなコマンドを打つ。
プロンプト($)は、打たなくてもよい。cat の後ろには空白が必要である。
mail1.eml
は、保存した時と同じ名前のものを使う。
$ cat mail1.eml
cat コマンドの代わりに lv コマンドや emacs を使う方法もある。
$ lv mail1.eml
$ emacs mail1.eml
★練習問題(307) Thunderbirdでメールに対して返信を行う(返事を出す、リプライする)
自分自身で送信したメールや隣の人のメールに対して、
Thunderbird の返信機能を使って返事を出しなさい。
★練習問題(308) Thunderbirdの特殊なフォルダ
Thunderbird次のような特殊なフォルダがある。これを確認しなさい。
IMAPサーバ上の名前 | Thunderbirdの表示 |
Sent | 送信済みトレイ |
Drafts | 下書き |
Trash | ゴミ箱 |
★練習問題(309) Thunderbirdでその他の操作
Thunderbirdでメールを読む、新たに
(新たに)メールを出す、
以外の次のような操作をしなさい。
- 受け取ったメールに返事を出す(reply)
- 受け取ったメールを削除する、整理する
- 環境を整える、カスタマイズする
★練習問題(310) SquirrelMail
SquirrelMail でメールを読み書きしてみなさい。
Thunderbird と同じメールが表示されることを確認しなさい。SquirrelMail の
フォルダとThunderbird のフォルダとの対応関係を調べなさい。
★練習問題(311) SquirrelMailの設定
次の手順で、発信するメールの From: に名前(人間用の文字列)を入れなさい。
学籍番号のアドレスでは、受け取った人が分かりにくい。メールは、全世界に
送ることもあるので、英語で記述するとよい。ただし、英語の文字としては、
ことえりを使わない(仮名漢字変換を使わない)で直接キーボードから打ち込む。
-
https://www.coins.tsukuba.ac.jp/webmail/
にログインする。
- 一番の横に並んでいるメニューの並びから「オプション」の項目を選ぶ。
- 「個人情報」を選ぶ。
- 「フルネーム」の所に、自分の名前(英語、ことえりを使わない)を入れる。
- 最後に「登録」ボタンを押す。
★練習問題(312) Mew/Emacs
Mew を使ってメールを読み書きしなさい。
手引き 3.5節 参照。
Thunderbird と同じメールが表示されることを確認しなさい。Mew の % から始
まるフォルダと Thunderbird のフォルダとの対応関係を調べなさい。
★練習問題(313) MacOSX Mail.app
MacOSX 付属の Mail.app を使ってメールを読み書きしてみなさい。
- Dock で Finder をクリックする。
- Finder のメニューから「新規 Finder ウインドウ」を開く。(Command+N)
- 「移動」メニューから「アプリケーション」を選ぶ。
(Command+Shift+A)。
- Mail (Mail.app) をダブルクリックして実行する。
実行したら、以下を目標に、設定する。
- 「追加するメールアカウントを選択」のウィンドウが表示されたら、
「その他のメールアカウントを追加」を選び、「続ける」ボタンを押す。
- 「メールアカウントを追加」
のウィンドウで、氏名(ローマ字)、
メールアドレス(「ログイン名
@coins.tsukuba.ac.jp
」)、パスワード(ログイン)を打ち込む。
「作成」ボタンを押す。
- 「受信用メールサーバの情報」のウィンドウでは、
アカウントの種類として「IMAP」を選ぶ。
「メールサーバ」としては、
「
violet-nwh.coins.tsukuba.ac.jp
」、
ユーザ名は、ログイン名、
パスワードとしては、ログインパスワードを打ち込む。
「作成」ボタンを押す。
- 「送信用メールサーバの情報」のウィンドウでは、
「SMTPサーバ」として
「
violet-nwe.coins.tsukuba.ac.jp
」と打つ。
ユーザ名は、ログイン名、
パスワードとしては、ログインパスワードを打ち込む。
「作成」ボタンを押す。
「追加のアカウント情報が必要です」
と言われたら、「次へ」ボタンを押す。
- 一番上のメニューバーの「メール」をクリックし、
「環境設定」を選ぶ。
- 「アカウント」タブを開く。
左側のリスト(最初は1つしか存在しない)から、
@coins のものを選ぶ。
- 「詳細」タブを選ぶ。
「ポート番号」として、993、
「SSLを使用」にチェックを入れる。
- 「アカウント情報」タブを選ぶ。
下の「送信用メールサーバ(SMTP)」で、
「violet-nwe.coins.tsukuba.ac.jp:ユーザ名」と表示されている
部分をクリックし、「SMTPサーバリストを編集」
を選ぶ。
- 「詳細」タブで、
「デフォルトポートを使用(25,465,587)」をチェック、
「SSL(Secure Sockets Layer)を使用」をチェック、
「認証:」は、「パスワード」、
「ユーザ名:」は、自分のログイン名、
「パスワード;」は、自分のパスワードを打ち込む。
最後に「OK」ボタンを押す。
- 「環境設定」のウィンドウを閉じる。この時、「アカウントの変更内容
を保存しますか?」と問われたら、「保存」ボタンを押し保存する。
アカウントの設定ができたら、メールの送信とメールの受信をしなさい。
★練習問題(314) 筑波大学全学計算機システムのWebメールの利用
全学計算機システムに届いているメールを、Web メールの機能を使って読みなさい。
ここで、次のようなことを行いなさい。
- 届いているメールを読む
- coins、その他のアカウントへのメールを出してみる。From: を確認する。
- 全学計算機システムの自分のアカウントへメールを出す。
メールを出す時には、From: に英語(ローマ字, ASCII)の名前を含めるように設定する
とよい。この機能を利用するためには、「プロフィール」の機能を使う。
- 上のタブの並びから「ツール」タブを選ぶ
- 「プロフィール管理」の項目を選ぶ
- プロフィールがなければ、「新規作成」ボタンを押す
- 必要な項目(「プロフィール名」と「名前」)を埋める
- 「OK」ボタンを押す
作成したプロフィールは、メールを作成する時に、「プロフィール名」で選択
できる。
★練習問題(315) IMAP、メールボックスの共有
複数のメール・リーダで IMAP によりメールが読めるように設定しなさい。そ
して、複数のメール・リーダで同一のメールボックスが表示されることを確認
しなさい。
★練習問題(316) UCB Mail
The Unix Super Text 15.2節 参照。
UCB Mail (mail コマンド) を使ってメールを送信しなさい。
なお、coins の環境では、UCB Mail コマンドでメールを受信(受け取ったメー
ルの表示)をすることはできない。
★練習問題(317) Bcc:
Bcc: を使ってメールを送受信しなさ
い。Cc: との類似点と相違点を考えなさい。Bcc 使い方、Cc と Bcc の使い分
ける方法を考えなさい。
★練習問題(318) Maildir
coins では各自が受信したメールを、各自のホームディレクト以下の
~/Maildir/
の下に保存する。その様子を観察しなさい。
$ ls ~/Maildir/
$ ls ~/Maildir/cur
$ ls ~/Maildir/new
$ ls ~/Maildir/tmp
$ cat ~/Maildir/cur/ファイル名
このようなディレクトリの形式を Maildir 形式や Maildir++ 形式という。
注意: ~/Maildir/
以下には、IMAP サーバが利用する重要なファイルも
ある。削除したり壊さないように、慎重に操作すること。
■課題3 電子メール
次のファイルを自分のホーム・ディレクトリ等にコピーしなさい。
そして、そのファイルの指示に従い、内容を埋めなさい。エディタとしては、
今日の課題では、必ず Emacs を使いなさい。
$ ls
(literacy-a3.txtが存在することを確認する)
$ emacs literacy-a3.txt
作成したファイルを、
レポート提出ページから提出しなさい。
Last updated: 2015/06/11 11:03:57
Yasushi Shinjo / <yas@cs.tsukuba.ac.jp>