日本語・日本語文化学類2班,1996年10月28日
電子・情報工学系 新城 靖 <yas@is.tsukuba.ac.jp>
このページは、次の URL にあります(1行で打つこと)。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/classes/ipe/nitiniti2-enshu-1996/1996-10-28/
mail-lists.html
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/classes/ipe
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/index-j.html
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~yshinjo
電子メールの応用一つとして、メーリング・リスト(mailing list)というも のがあります。これは、一つの宛先に電子メールを送るだけで、リストに登録 されている人全員に電子メールが送られる仕掛けになっています。
メーリング・リストは、ネットワーク・ニュースと似ています。どちらも、1 人が書いたメッセージを大勢の人が見ることになります。次のような点で、メー リング・リストとネットワーク・ニュースは、違います。
ipe.question.nitini-2
というニュー
ス・グループには、1班の人も、他の学類の人も顔を出しています。
あまりに流れるメッセージの量が多いメーリング・リストでは、ほとんどの記 事は読み飛ばすしかありません。たとえば、「スタートレック」に関するメー リング・リストでは、1日数千のメッセージが流れたという話を聞いたことが あります。
出入り自由なメーリング・リストもあります。こうなると、もはや「閉じてい る」という性質がかなり緩くなります。
ネットワーク・ニュースと相互接続しているようなメーリング・リストもあり ます。つまり、メーリング・リストに流れたメールがそのままネットワーク・ ニュースの記事として読めたり、逆に、ネットワーク・ニュースの記事がその ままメーリング・リストに流れ込んで来たりするようなものもあります。
メーリング・リストの一覧は、次のネットワーク・ニュースに流れています。
fj.mail.lists
,fj.archives.answers
Active Mailing Lists in JP
」という
Subject:
の記事を探してください。ここに約600のメーリ
ング・リストが紹介されています。まず、[Info]
という記事
を見てください。次に[Index]
を見て、自分が興味があるメー
リング・リストを探します。参加したい場合は、さらに[Part
1]
から[Part 16]
までのなかから、入会方法を探します。
news.lists
,news.answers
(IPE では、読むことができません。)
Publicly Accessible Mailing Lists
」という
Subject:
の記事を探してください。これに約1800のメー
リング・リストが登録されています。
メーリング・リストに参加する時には、次のような点に注意して下さい。
この授業の連絡のために、次のようなメーリング・リストを作りました。
nn2-1996-announce@top.is.tsukuba.ac.jp
このメーリング・リストには、あらかじめこの講義の受講者と教官、TAのア
ドレスを登録しておきました。この電子メールのアドレスにメールを送ると、
そのリストに登録されている人全員に同じ内容の電子メールが届けられます。
このメーリング・リストには、大事な情報を流しますので、少なくとも講義が 終わるまで、退会しないで下さい。
もう1つ、メーリング・リストの練習用に、次のメーリング・リストを作りま した。
nn2-1996@top.is.tsukuba.ac.jp
このメーリング・リストには、誰のアドレスも登録されていません。各自、自 分の電子メールのアドレスをこのメーリング・リストに登録して下さい。その ためには、次のようなメールを送ってください。これで、自動的にこのメーリ ング・リストに登録されます。
---------------------------------------------------------------------- To: nn2-1996-request@top.is.tsukuba.ac.jp Subject: subscribe subscribe end ----------------------------------------------------------------------
nn2-1996-announce@top.is.tsukuba.ac.jp
と
nn2-1996@top.is.tsukuba.ac.jp
は、両方とも
Majordomo
という名前のプログラムで運営されています。
Majordomo
は、電子メールのアドレスを自動的にメーリング・
リストに登録する機能や、メーリング・リストの説明を送り返す機能、過去の
メールを取り出す機能があります。Majordomo
と似たプログラ
ムとしては、listserv
, hml
, nml
,
fml
などがあります。
普通の利用者に送られた電子メールは、コンピュータのファイルとして保存さ れます。それを、利用者は、mnews などのプログラムを利用して読み出すこと ができます。
ところが、Majordomo
では、電子メールをファイルに保存するのではなく、プ
ログラムを実行し、その入力として扱います。たとえば、次のような電子メー
ルを送ったとします。
---------------------------------------------------------------------- To: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp Subject: info nn2-1996 info nn2-1996 end ----------------------------------------------------------------------
すると、次のような電子メールが送り返されてきます。
---------------------------------------------------------------------- To: yas@is.tsukuba.ac.jp From: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp Subject: Majordomo results: Re: info nn2-1996 Reply-To: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp -- >>>> info nn2-1996 nn2-1996@top.is.tsukuba.ac.jp 筑波大学共通科目情報処理(実習) 日本語・日本文化学類2班のメーリング・リスト >>>> end END OF COMMANDS ----------------------------------------------------------------------
つまり、電子メールの本文の部分に Majordomo
に対する命令
(command)を書くと、Majordomo
は、それを実行して結果を返し
ます。info
は、メーリング・リストの説明を要求する命令です。
end
は、命令の終わりを意味します。
Majordomo
では、info
の他に、次のような命令
を使うことができます。
subscribe ML名 [E-Mailアドレス]
ML名-request
という形式にメールを送る時には、省
略可能。E-Mailアドレスは、登録する電子メールのアドレスだが、
普通省略する。省略すると、自動的に From:
のものが使われ
る。
unsubscribe ML名 [E-Mailアドレス]
get ML名 ファイル名
ML名
」というメーリングリスト に関連した、
「ファイル名
」という名前のファイルを送ってもら
う。関連したファイルとは、主に過去に流れたメールをため込んだもの
(archive)である。
index ML名
get
で使うファイルの一覧を調べる。
which [E-Mailアドレス]
who ML名
ML名
」という名前のメーリング・リストに登録さ
れている電子メールのアドレスの一覧を調べる。
info ML名
ML名
」という名前のメーリング・リストの説明を
送ってもらう。
lists
Majordomo
プログラムにあるメーリング・リストの一覧を
調べる。
help
Majordomo
の使い方の説明を送ってもらう。
end
Majordomo
にメールを送り、その使い方の説明を送っても
らいなさい。
nn2-1996-announce
に登録されてい
る電子メールのアドレスの一覧を調べなさい。