共通科目情報処理(講義)、社会学類対象、1997年04月11日

                                       電子・情報工学系
                                       新城 靖
                                       <yas@is.tsukuba.ac.jp>

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■情報

新城の定義。情報とは、コピーしても同じものと思えるもの。

国語辞典。

じょうほう 【情報】
ある物事の事情についての知らせ。「海外―」「―を流す」
それを通して何らかの知識が得られるようなもの。
informationの訳語。「データ」が表現の形の面を言うのに対し、内容面 を言うことが多い。

世の中の成り立ち。

情報扱い方の種類(広義の情報処理) computerとcalculatorは違う。 電卓。電子式卓上計算機。

情報処理の例。

実際には、いろいろな要素が混じって、厳密には分類不可能。 記憶媒体を移動させる/共有すると通信になる。 通信内容を保存することもできる。

情報処理の方法

この講義の内容は、主に機械とネットワークを使った情報処理の仕組みと応用 について扱う。

■情報処理を学ぶ意義

今世紀の技術で、人間の生活に大きな変化を与えたもの。

アルビン・トフラーの第3の波。パワーシフト。

計算機科学(computer science)

コンピュータ・サイエンス急激な進歩の原動力は、コンピュータ。 他の分野の進歩にもコンピュータは、多いに貢献している。

計算機科学(computer science) 計算機科学の成果。

人間とコンピュータの競争。算盤・暗算との勝負。コンピュータの出始めの頃 の話。

コンピュータ社会での不安。The Net。 幽霊の正体見たり枯尾花。 取り残される不安。

通信装置としてのコンピュータ。 ラジオとテレビは、どちらが好きか。 手紙と電子メール。 テレビ電話と携帯電話。

計算機科学の再起概念(recurring concepts)。 ACM-IEEE Curriculum 1991。

  1. バインディング
  2. 大規模問題の複雑さ
  3. 概念的、形式的モデル
  4. 整合性と完備性
  5. 効率
  6. 進化
  7. 抽象化のレベル
  8. 空間における順番
  9. 時間における順番
  10. 再利用
  11. セキュリティ
  12. トレードオフ

日常生活でコンピュータを使わなくても使える技術

■授業計画

  1. 情報処理とは。情報処理を学ぶ意義。
  2. コンピュータのハードウェアと符号
  3. ソフトウェア、オペレーティング・システム
  4. ファイルとディレクトリ、木構造による大量情報の整理
  5. インターネット
  6. クライアントとサーバ、アクティブ・オブジェクトとエージェント、対 話的(interactive)、キャッシュ。
  7. 暗号と電子貨幣
  8. 著作権と規制
  9. 標準化、収穫逓増、複雑系
  10. 言語とアルゴリズム、状態遷移
  11. 分散アルゴリズムと実時間処理

この授業のあちこちで出てくる話。

応用。実習でやるもの。

応用。実習でやらないもの。

流行の技術と基礎的な技術。 利用者インタフェースの進化とどこでも計算(Ubiquitous Computing)。

練習問題

大学の講義を出て、試験問題を回答し、成績としてAをもらったとする。 この間でどのような情報処理がなされたか。


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Last updated: 1997/04/17 19:20:18
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>