5.8 IRC (chat) の使い方

情報処理実習用手引き(システム解説編)
第5章 インターネットの利用
5.8  IRC (chat) の使い方
                                       電子・情報工学系
                                       新城 靖
                                       <yas@is.tsukuba.ac.jp>

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http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe/tebiki-1997/5-inet/8-chat.html
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~yshinjo/tebiki-1997/5-inet/8-chat.html
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http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~yshinjo/
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe/
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/index-j.html
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/

■IRC とは

IRC (Internet Relay Chat)は、世界中でメッセージのやりとり、 つまり、世界中の人が「おしゃべり」をすることを可能とするためのインター ネットのアプリケーションの1つである。ここで「おしゃべり」とは、音声に よるものではなく、文字によるものである。ある参加者が打ち込んだメッセー ジは、行単位で他の参加している人全員に即座に送られる。つまり、IRC では、 その瞬間にコンピュータを使っている人に間で通信を行うプログラムである。 この点がネットワーク・ニュースやメーリング・リストと大きく異なる所であ る。IRCの他にも、phone や talk といったプログラムでも文字による会話を 行うことができる。これらと比較して、IRC 特徴は、いつでも好きな時に会話 に参加したり会話から抜ける事ができることである。

IRCの参加者は、何種類かのプログラムを使って近くのサーバ・プログラムに 接続して、メッセージを送ったり受け取ったりする。サーバ・プログラムは、 他のサーバ・プログラムとの間でメッセージの交換をする。結果として世界中 の、地理的に離れている参加者の間でメッセージの交換を行うことができる。

図5.8.1 IRC サーバの構成

図5.8.1 IRC サーバの構成

情報学類には、世界区域の IRC とは独立したサーバがある。IRC に慣れるた めに、まず、このサーバに接続してみることを勧める。情報学類のIRC サーバ の特徴を、以下に示す。

■chat プログラム

情報学類のIRCサーバに接続して、文字による会話を楽しむには、chat という 名前のプログラムを使う。chat プログラムを使うには、サーバ・コンピュー タにログインし、シェルの画面(「% 」が表示されている画面、コマンドモー ド)にする。ログインの方法は、Telnet でも kterm でもよい。Telnet でロ グインした場合には、「学生支援メニュー」から「コマンドモード」を選ぶ。

chat プログラムを実行するには、「% 」が表示されている画面で次のように 打つ。(最初の「% 」は、打たなくてもよい。)

% chat [←]

ただし、最初の1回だけは、次のように打たないと実行できないかもしれない。

% ~s945325/bin/chat [←]

なお、このプログラムを実行すると、ホーム・ディレクトリに ~/chat という名前のシンボリック・リンクが作られる。以後単に 「chat [←]」 と打ち込むだけで、このプログラムを実行 することができるようになる。

図5.8.2 に、chat プログラムを実行した様子を示す。接続に成 功すると、参加者の一覧が表示される。その時、他に誰かがいたら「こんにち は」などのあいさつを打ち込む。

図5.8.2 chat プログラムの実行と終了

図5.8.2 chat プログラムの実行と終了

他の人が打ち込んだ内容が、どんどん表示される。自分から何か書きたくなっ た時には、キーボードから打ち込んでいき、最後にリターン・キーを押す。こ の時、パソコンの漢字変換の機能を使って漢字で打ってもよい。tab キーを押すと、ローマ字で打った文字がひらがなに変換されて打ち込むことが できる。

会話に無理について行く必要はない。発言したいことがあれば発言すれば良い。 最初のうちは見ているだけでもかまわない。どんな人が会話をしているか、ど んな話の内容かを感じとる事が重要である。

会話から抜ける時には、まず「さようなら」と、他の参加者にあいさつを打ち 込む。そして、「/quit [←]」と打ち込み、 chatプログラムを終了させる。この時、「/」は、 画面には表示されない。

chat プログラムを終了すると、再びシェルが「% 」と表示する。シェルを終了するには、「%」に対して、 「exit [←]」と打つ。

% exit [←]

◆気をつけたいこと

目の前にあるのは、コンピュータであるが、chat プログラムで 会話をしている相手は人間である。よって、人間どおしの普段の常識もそのま まあてはまる。特に情報学類のサーバの場合、会話の相手は同級生かもしれな いし、上級生かもしれない。教官である可能性もある。誰と話しているか分か らない内は丁寧語を使って会話を行う。

打ち込んだメッセージは、参加者全員が目にすることを忘れてはならない。特 に親しい知り合いが参加していた時でも、他の参加者のことも考えて会話を進 めることが大切である。

■さらに詳しい情報

chat プログラムの簡単な使い方は、chat プログ ラムを実行している途中で「/help [←]」と打ち込むと表 示される。

情報学類以外の IRC サーバに接続して利用するためには、環境変数 IRCSERVER を変更する。一般には、1つのサーバでも複数の 「チャネル(channel,チャンネル)」がある。日本国内の IRC サーバについては、次のWWWページに出ている。

http://irc.kyoto-u.ac.jp/

IRC users in Japan Home Page

http://www.ed.kagu.sut.ac.jp/~j4293062/ircinfo.html

IRC関聯資料 by 塚本 高之さん


Last updated: 1998/02/13 18:25:13
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>