2013年05月31日
情報科学類 コンピュータリテラシ
筑波大学 システム情報系 情報工学域
新城 靖
<yas@cs.tsukuba.ac.jp>
このページは、次の URL にあります。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/coins/literacy-2013/2013-05-31
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.coins.tsukuba.ac.jp/~yas/
http://www.cs.tsukuba.ac.jp/~yas/
- 本日の実習室は、3D207 (3Dサテライト)。
- 次回 6月4日火曜日 は、
講義室 3A312 に集合。
情報科学類PC
- デュアルブート
- シャットダウン
- Windows
- 「スタート」メニュー
- コマンドプロンプト
- 端末(PuTTY、Tera Term)
- Linux
- 端末(xterm, uxterm, GNOME端末)
情報科学類、社会工学類などは、学類独自で教育用コンピュータを持っている。
その他の独自のコンピュータを持っていない所は、
筑波大学全学計算機システム (通
称: icho )を使う。(2008年までは、筑波大学教育用計算機システムという
名前だった。)
このコンピュータは、主に、共通科目「情報」の実習(全学必修)を受講
する時に使う。情報科学類生は、「コンピュータリテラシ」で代替している。
情報科学類生も筑波大学全学計算
機システム を利用することができる。
- 利用可能なコンピュータ、部屋、プリンタが違う。
- ホーム・ディレクトリが別になっている。一方で作成したファイルは、も
う一方では見えない。必要ならば、scp 等でコピーする必要がある。
- メール・アドレス。全学は、
ログイン名
@u.tsukuba.ac.jp
である。サーバも違う。
ログイン名とパスワードは、coins と共通。
- サテライト(実習室、コンピュータ室)
にあるパソコン(「端末」)。
Windows 7、または、Linuxを、電源を入れた時に選択できるパソコン(デュアルブート)とプリンタ。
- 学術情報メディアセンター B205, B206, A203
- 図書館(中央、体芸、医学、春日図書館情報学)
- 3D207, 3K203, 2D201, ..., 1B209,
その他。
利用状況。
- ログインサーバ icho (OS は、Linux)
- メール・サービス(IMAP, Webメール)
- Web サーバ
「デュアルブート」とは、電源を入れた時にどのオペレーティング・システム
を実行するか(ブートするか)を、2つの中から選択できるもの。両方同時に
は使えない。
次の場所にドキュメントがある
- 筑波大学全学計算機システムホーム・ページ
-
http://www.u.tsukuba.ac.jp/
- 共通科目「情報(実習)」の手引き
-
http://www.u.tsukuba.ac.jp/tebiki/tebiki_20130222.pdf
。
上のホーム・ページから、左側のメニューの「共通科目「情報」」グループの中から「情報処理手引き」を選ぶ。
- 筑波大学統一認証システム
-
https://account.tsukuba.ac.jp/index.html
実習室にある。ドキュメントには、「端末」と書いてある。
-
情報科学類PC
と同様に
OS として、Microsoft Windows 7 Linux (Ubuntu) が動作する。
起動時にどちらかを選択する(デュアルブート)。
- 2013年3月に入れ替え。
(情報科学類PCは、2010年3月入れ替え。2014年3月入れ替え予定。)
- ログイン名とパスワードは、coins と同じ(
筑波大学統一認証システム
)
だが、ホーム・ディレクトリの内容が異なる。
-
学類にはない
ソフトウェアもいくつ
か入っている。
- Windows で、いくつか標準のプログラムが動作しないように設定されてい
る。「コマンドプロンプト」を「Command Prompt」と英語表記にしてある。
- 使う前に電源を入れ、使い終わったらシャットダウン(安全に電源を切る)。
-
プリンタ
は使えるが、印刷枚数が
年間 100 枚(2013年)
に制限されている。
- Windows でz: ドライブを見ると、ホーム・ディレクトリが見える(coins
では、h: ドライブ)。
筑波大学全学計算機システム では、次のような点について「
各種設定・確認(利用者システム)」
と呼ばれているWeb ページで設定できるようになっている。
- Windows の設定(プロファイル)を初期状態にもどす。言語(日本語、英語、その他)の変更。
- パスワードの変更(案内のみ)
- 電子メールの転送(案内のみ)
- ディスク使用量、上限(quota)増加申請
- Web ページの公開
- Web ページに関連したエラーの表示
SSH
は、遠隔ログインの機能の他に、コンピュータ間でファイルをコピーする機能
がある。
学類のコンピュータと 筑波大学全学計算機システム (icho) の間でファイルをコピーすることができる。
- scp コマンド
- MacOSX の端末の中、全学/Linux, ログインサーバichoで利用可能
- WinSCP
- Windows で動作する。
[クライアントとサーバ再掲(5月10日)]
インターネットで通信をプログラムを利用する時、
「クライアント」と「サーバ」という分けて考えることが多い。
例:
- WWWサーバとブラウザ
- ファイル・サーバとクライアント・パソコン
- メール・サーバとメール・リーダ
- ニュース・サーバ(NNTPSERVER)とニュース・リーダ
コンピュータが1台しかない場合、プログラムは1つでよい。通信をする場合
には、プログラム(コンピュータ)が2つになる。そのうちの1つのプログラ
ム(またはコンピュータ)を、「クライアント」、もう1つを「サーバ」とい
う。
- クライアントとサーバが通信を行う。
- クライアントとクライアントは通信を行わない。
- サーバとサーバは通信を行わない。
- サーバのプログラムは、終了しないで常に通信を受け付ける状態になっている。
- クライアントのプログラムは、必要な時に実行して、必要がなくなれば終
了する。
[クライアントとサーバ再掲(5月10日の資料)]
インターネットで通信をプログラムを利用する時、
「クライアント」と「サーバ」という分けて考えることが多い。
例:
- WWWサーバとブラウザ
- ファイル・サーバとクライアント・パソコン
- メール・サーバとメール・リーダ
- ニュース・サーバ(NNTPSERVER)とニュース・リーダ
コンピュータが1台しかない場合、プログラムは1つでよい。通信をする場合
には、プログラム(コンピュータ)が2つになる。そのうちの1つのプログラ
ム(またはコンピュータ)を、「クライアント」、もう1つを「サーバ」とい
う。
- クライアントとサーバが通信を行う。
- クライアントとクライアントは通信を行わない。
- サーバとサーバは通信を行わない。
- サーバのプログラムは、終了しないで常に通信を受け付ける状態になっている。
- クライアントのプログラムは、必要な時に実行して、必要がなくなれば終
了する。
- ssh, scp, WinSCP 等、利用者が実行するものは、クライアント
- ssh のサーバ(sshd, ssh daemonとも呼ばれる) は、管理者がコンピュー
タの電源投入後自動的に実行されるように設定することが一般的である。
- ssh のサーバは、動いていることもあるが動いていないこともある。
動いていない場合に一般の利用者が手動で実行することは、普通はできない。
SSH (scp含む)では、クライアントが接続先のコンピュータ(ホスト)で動いてい
るサーバが本物であるかどうかどうかを確認する(ホストを認証する)。ホス
トの認証には、公開鍵暗号系を使う。
ssh (scp, WinSCP, PuTTY, Tera Term含む) で始めてあるホストに接続する時
には、警告が現れる。
ssh コマンド
$ ssh ホスト名 -l ユーザ名
The authenticity of host 'ホスト名 (IPアドレス)' can't
be established.
RSA key fingerprint is 16進数32桁.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added 'ホスト名 (IPアドレス)' (RSA)
to the list of known hosts.
Password: (パスワードを打つ。画面には表示されない。)
ホスト名$
この 16進数32桁
の数は、接続先のホストの公開鍵を、ハッ
シュ関数 MD5 にかけた結果である。この32桁の数を目で確認することにより、
接続先のホストが正しい(
man-in-the-middle攻撃
が行われていない)ことがわかる。
ホストの公開鍵は、普通、2048 ビット以上あるが、これを人の目で比較するの
はつらい。そこで、ハッシュ関数により、ビット数を減らして、人の目で確認
できるようにしている。SSHのプログラムは、公開鍵全体を保存しているが、人
間に表示する時には、ハッシュ値で表示している。
2013年5月現在。変更される可能性もある。
- www.coins.tsukuba.ac.jp
-
3d:78:df:9c:5e:55:88:5f:0c:b2:8e:71:4a:0c:47:13
- acacia01-50, burnet00-50, cosmos01-50
-
44:08:af:d4:56:7d:b9:20:25:d2:dd:0c:03:27:a4:d4
- viola01.coins.tsukuba.ac.jp
-
43:1a:7a:7f:f7:d6:3a:82:5c:10:98:b0:13:58:9e:c7
- viola02.coins.tsukuba.ac.jp
- c1:07:da:a1:f6:2f:1a:5e:8b:55:4e:e3:bb:1d:c1:df
- viola03.coins.tsukuba.ac.jp
-
7a:bf:35:d6:b0:f3:c2:b9:ab:96:ec:a3:12:0c:95:b5
- viola04.coins.tsukuba.ac.jp
- 0d:83:dc:63:47:1d:ce:de:59:91:77:77:35:e4:d1:90
- viola05.coins.tsukuba.ac.jp
-
7f:29:f7:e7:87:65:c8:b9:02:f5:2a:22:41:ea:73:b9
- viola06.coins.tsukuba.ac.jp
-
13:29:e6:ad:e0:3f:73:7b:f8:9b:b4:03:6e:fe:d3:9b
- icho.u.tsukuba.ac.jp
-
de:18:ce:85:f0:a5:f3:b0:f7:cc:72:83:c8:1e:94:1b
- ssh, scp, WinSCP 等、利用者が実行するものは、クライアント
- ssh のサーバ(sshd, ssh daemonとも呼ばれる) は、管理者がコンピュー
タの電源投入後自動的に実行されるように設定することが一般的である。
- ssh のサーバは、動いていることもあるが動いていないこともある。
動いていない場合に一般の利用者が手動で実行することは、普通はできない。
Unix の cp コマンド (sがない)は、次のようにして使う。
$ cp file1 file2
$ cp file1 file2 file3 dir1
$ cp file1 dir1
$ cp -r dir1 dir2
最後にディレクトリを指定すると、そのディレクトリの下に葉の部分の名前が
同じ名前のファイルが作られて内容がコピーされる。
scp は、ssh の機能を使いながら、異なるコンピュータ間(ホスト間)でファイ
ルをコピーする、主に Unix 系OSで使えるコマンドである。(Windows では普通
は使えない。)次のように、コピー元かコピー先のどちらかにホスト名を付加す
る。
$ scp file1 host1:file2
$ scp file1 file2 file3 host1:dir1
$ scp file1 host1:dir1
$ scp -r dir1 host1:dir2
$ scp host1:file1 file2
$ scp host1:file1 dir1
$ scp -r host1:dir1 dir2
ローカルとリモートで、ログイン名が異なるときには、単に host1
と
するのではなく、user1@host1
と、ユーザ名を指定する。
$ scp file1 user1@host1:dir1
$ scp user1@host1:dir1/file1 dir2
Unix の scp コマンドや、Windows の WinSCP は、ssh の機能ではクライアン
トとして働く。
通信相手としてはサーバが動作しているコンピュータものを選ぶ。必ずしもす
べてのコンピュータでサーバを動作させているとは限らない。
次のコンピュータでは、ssh のサーバが動作している。
- coins の iMac, viola01からviola0, www.coins.tsukuba.ac.jp
- icho.u.tsukuba.ac.jp
2台のコンピュータでファイルをコピーする時、両方でサーバが動作している場
合では、どちらで ssh のクライアントを動作させてもよい。
図? 2台のコンピュータでsshのサーバ(sshd)が動作している
どちらか一方でしか ssh サーバが動作していない場合、動作していない方で
ssh のクライアント側 (scpコマンド, WinSCP)を実行する。
図? 片方のコンピュータでsshのサーバ(sshd)が動作している
The Unix Super Text 第37章 圧縮とアーカイブ 参照。
複数のファイルをまとめて1つのファイルにすることを「アーカイブする」と
いう。異なるコンピュータ間で複数のファイルをコピーする時には、アーカイ
ブを作成すると効率がよいことがある。
- 複数のファイルも1回の操作でコピーできる。
- 最終更新時刻等の属性が保存される。
- 内部に含まれているディレクトリの構造も保ったままコピーできる。
アーカイブを行うプログラムは、データ圧縮機能を持っていることが多い。持っ
ていない場合でも、外部のデータ圧縮機能を持つプログラムと組み合わせて利
用することが多い。
次のようなアーカイブと圧縮のプログラムがよく使われる。
- zip, unzip
- tar, gzip, bzip2, cpio (Unix 系) The Unix Super Text 第37章 圧縮とアーカイブ 参照
- lha, arc
Windows のエクスプローラや MacOSX の Finder は、zip 形式のアーカイブを
作成する機能がある。
実習時間中には、
以下の課題をできるだけ多く行いなさい。全部を行う必要はない。
今日の課題は、どの実行環境で行うべきか記載されている。
- 全学/Windows 7
- 筑波大学全学計算機システムの実習室で Windows を実行した時
- 全学/Linux
- 筑波大学全学計算機システムの実習室で Linux を実行した時
- 筑波大学全学計算機システム:
- 筑波大学全学計算機システム関連だが、必ずしも実習室で行う必要がないもの。
次のような操作を行いなさい。
- 電源オン、オペレーティング・システムの選択
- ログオン
- オグオフ
- シャットダウン (安全な電源オフ、停止)
注意:ログオフとシャットダウンは、一連の実習が終わって最後にやった方が
よい。
次のようなアプリケーションを実行してみなさい。
- Firefox (Mozilla Firefox)
- OpenOffice
- Adobe Acrobat
- Windowsヘルプとサポート (「スタート」ボタン、右側のカラム)
- その他
「コマンドプロンプト」を実行しなさい。
- 「スタート」ボタンを押し、メニューを表示する。
- 「アクセサリ」の中の「Command Prompt」を選ぶ。
次のコマンドを使ってみなさい。(「\」は、「(「\」や「¥」と表示され
る)」。)
- dir
- dir/w
- dir \
- dir z:\
- cd
- c:
- z:
- date
- time
- hostname
- ipconfig
- type file
- echo hello
- help
help more | more
- set
- set | more
- mkdir
- rmdir
- start z:\
- start .
- explorer
- その他手引き 5.3.7節 参照
コマンドは大文字で打っても小文字で打っても同じように動作することを確認
しなさい。more コマンドは、lv と同じようなページャであり、スペース・キー
で 1 ページ進み、q で終了する。
「エクスプローラ」は、MacOSX の Finder と同様に、ファイルやディレクトリ
をブラウザするためのプログラムである。これを、次のような方法で明示的に
実行しなさい。
- 「スタート」メニューの「全てのプログラム→アクセサリ→Windows Explore」を実行する。
- 「コマンドプロンプト」を実行し、その中で 「start .」と打つ。
- 「コマンドプロンプト」を実行し、その中で 「explore」と打つ。
次の上げる方法のいくつかを使って、Z:
ドライブが存在することを確
認しなさい。
- 「スタート」ボタンから「コンピューター」をウィンドウ開き、
その中で
Z:
を開く。
- 「コマンドプロンプト」を実行し、dir コマンドや cd コマンドで
調べる。
Z:
cd \
dir
dir /w
- エクスプローラのウインドウを表示する。
- Firefox を実行し、「ファイルを開く」で確認する。
Z:
ドライブは、個人のホーム・ディレクトリである。個人のファイル
は、このドライブ(このディレクトリ)以下に保存すべきである。
「ドキュメント」ディレクトリ(フォルダ)を開きなさい。
Z:\Documents
を開きなさい。
両者が、同一であることを確認しなさい。
片方にファイルを作成し、もう片方にも現れることを確認しなさい。
共通科目「情報(実習)」の手引き 89ページ 参照。
筑波大学全学計算機システム のログイン・サーバ icho に遠隔ログインしなさい。それには、
PuTTY というプログラムを用いる。
- 次のいずれかの方法で PuTTY を実行する。
- デスクトップの PuTTY というアイコンをダブルクリック
- 「スタート」メニューの中から「すべてのプログラム」の
中の「PuTTY」を選択する。
- カテゴリから「セッション」を選ぶ。
- ホスト名として「icho.u.tsukuba.ac.jp 」と打つ。
- 「ポート番号」が 22 になっていることを確認する。
- 「プロトコル」が「SSH」になっていることを確認する。
- 「カテゴリ」で「ウインドウ」の中の「変換」を選ぶ。
- 「文字セット」のメニューから「UTF-8」を選ぶ。
- 「セッション」に戻り、「開く」ボタンを押す。
- 最初に接続した時には、
公開鍵のハッシュ値の確認
が行われる。
その時には、
主なホストの公開鍵のハッシュ値
を見て確認する。
偽物のホストにユーザ名とパスワードを送ってはならない。
- 「
login as:
」 に対して 「s
」から始まるログイン名を打つ(coinsと同じ)。
- 「
xxxx's password:
」 に対して、
筑波大学統一認証システム
のパスワード(coinsと同じ)を打つ。
PuTTY で icho に接続したら、次のようなことを調べなさい。
- ホーム・ディレクトリにあるファイルとディレクトリ(ls, ls -l, pwd)
- ディレクトリ
Documents
にあるファイルとディレクトリ(ls, ls -l, pwd)
- 接続している人の一覧(
who,finger,finger -l,w,last
)
- ホスト名(hostname)
- コンピュータのオペレーティング・システムの情報(
uname -a,arch
)
- プロセス(
ps,top
)
- その他( uptime, open, firefox)
icho のホーム・ディレクトリに Emacs 等でファイルを作成しなさい。それが
Windows 側で Z:
に現れることを確認しなさい。
PuTTY を利用して、coinsのコンピュータへの遠隔ログインを行いなさい。
PuTTy を実行したら、以下の図のように、漢字コードとして EUC-JP を選択しなさい。
- 「カテゴリ」で「ウインドウ」の中の「変換」を選ぶ。
- 「文字セット」のメニューから「EUC-JP」を選ぶ。
接続先として acacia01-50, burnet00-50, cosmos01-50 (普段自分が利用して
いるもの) を指定して、接続しなさい。あるいは、Web サーバ(
www.coins.tsukuba.ac.jp)、または、viola01 から viola 06 を使いなさい。
- カテゴリから「セッション」を選ぶ。
- 「ホスト名」として、
ホスト名.coins.tsukuba.ac.jp
と
打つ。ホスト名
は、
acacia01-50, burnet00-50, cosmos01-50, www, viola00-06。
- 「ポート番号」が 22 になっていることを確認する。
- 「プロトコル」が「SSH」になっていることを確認する。
- 「開く」ボタンを押す。
- 最初に接続した時には、
公開鍵のハッシュ値の確認
が行われる。
その時には、
主なホストの公開鍵のハッシュ値
を見て確認する。
偽物のホストにユーザ名とパスワードを送ってはならない。
- 「
login as:
」 に対して 「s
」から始まるログイン名を打つ。
- 「
xxxx's password:
」 に対して、パスワードを打つ。
接続したら、次のようなことを調べなさい。
- ホーム・ディレクトリにあるファイルとディレクトリ
- ホスト名(hostnameコマンド)
- コンピュータのオペレーティング・システムの情報(
uname -a
)
- その他、
練習問題(1308)
に記述されているコマンドを実行してみなさい。
また、Emacs や lv コマンドで、漢字を含むファイルが表示できることを確認
しなさい。文字化けする時には、PuTTY の設定でカテゴリ「ウインドウ」の
「変換」を調べなさい。
WinSCP プログラムを用いて、学類コンピューティング環境と筑波大学全学計算機システム の間
でファイルをコピーしてみなさい。
- WinSCP を、次のいずれかの方法で実行する。
- デスクトップの WinSCP3 というアイコンをダブルクリックする。
- 「スタート」メニューの中から「すべてのプログラム→WinSCP3→WinSCP」
と選択する。
- WinSCP の「ログイン」の画面で、「セッション」タブを選ぶ。
ホスト名、
ユーザ名、パスワードを打つ。ポート番号が 22 になっていることを確認する。
ホスト名は、coins のコンピュータ( acacia01-50, burnet00-50,
cosmos01-50, www, viola00-06, .coins.tsukuba.ac.jp も含めて)から選ぶ。
- 「ログイン」ボタンを押す。
- 左側のメニューで、
C:
ではなく、Z:
ドライブを選択する。
- 左側のウィンドウで、ローカル側のディレクトリを変更する。
- 右側のウィンドウで、遠隔(ログイン先)のディレクトリを変更する。
- コピーしたいファイルを探し、反対側のウインドウにドラッグするとコピー
される。
注意:Z:
ドライブには、shinjo.yasushi.ga
ではなく、自分の筑波大学全学計算機システム のロ
グイン名(s
で始まる)が現れる。
学生証を持っている人は、
プリンタ
実習室にあるプリンタ)
を利用してみなさい。
印刷枚数の制限
を確認しなさい。
Linux を起動しなさい。
- 電源オン、オペレーティング・システムの選択で、2を選ぶ。
- ログイン(ログインの画面で、ユーザ名に続きパスワードを打つ。)
- ログアウト(「システム」メニューから「ログアウト」を選択する。)
- シャットダウン(ログインしている状態で、
「システム」メニューから「ログアウト」を選択する。
または、ログインのユーザ名を打つ画面で、「停止」のボタン
を押す。)
筑波大学全学計算機システム のLinux にログインした後、次の方法で「端末」を実行しなさい。
- 左側の一番上にある「Dashホーム」をクリックする。
- 開いた検索のテキストボックスに、キーワードとして「term」と打つ
- 検索の結果、表示されたアイコンから「端末」を選ぶ。
次のようなアプリケーションを実行しなさい。
- Firefox
-
- 端末のシェルに対して、「firefox」というコマンドを実行する。
-
デスクトップの左側にある Firefox のアイコンをクリックする。
- Emacs
-
- 端末のシェルに対して、「emacs (またはemacs -nw)」というコマンドを実行する。
「E端末」は、標準では漢字コードは UTF-8 になっている。メニューには、
UTF-8 (標準のロケール)しか現れないことがある。日本語EUC、JIS、Shift
JIS が現れない場合、次の手順で現れるように設定しなさい。現れている場合
には、何もしなくてもよい。
- 「端末(T)」メニューから「文字コードの設定→追加/削除」を選ぶ
- 左側のカラムから、次の 3 つを選ぶ(反転させる)。
- 日本語 (EUC-JP)
- 日本語 (ISO2022JP)
- 日本語 (SHIFT-JIS)
- 「追加」ボタンを押す
うまくいくと、「端末(T)」メニューから「文字コードの設定」にはこれらの日
本語の項目が現れる。
端末の中で、ssh コマンドを実行し、
筑波大学全学計算機システム のログイン・サーバ icho に遠隔ログインしなさい。
以下の例で、「ユーザ名
」は、各自のユーザ名(s+学籍番号下
7桁)に置き換えなさい。
$ ssh icho.u.tsukuba.ac.jp
$ ssh icho.u.tsukuba.ac.jp -l ユーザ名
$ ssh ユーザ名@icho.u.tsukuba.ac.jp
ssh
の -l
オプションは、ログイン名を指定するオプションで
ある。実習室の Linux と icho では、ログイン名が共通なので、ログイン名
を指定しなくてもよい。
端末の中で、ssh コマンドを実行し、coins のコンピュータへの遠隔ログ
インしなさい。
以下の例で、「ユーザ名
」は、各自のユーザ名(s+学籍番号下
7桁)に、ホスト名
は、ホスト名(acacia01-50,
burnet00-50, cosmos01-50, www, viola00-06)に置き換えなさい。
$ ssh ホスト名.coins.tsukuba.ac.jp
$ ssh ホスト名.coins.tsukuba.ac.jp -l ユーザ名
$ ssh ユーザ名@ホスト名.coins.tsukuba.ac.jp
ssh
の -l
オプションは、ログイン名を指定するオプションである。
実習室の Linux と coins では、多くの人はログイン名が共通なので、
ログイン名を指定しなくてもよい。
全学/Linux の 端末の中で、scp コマンドを実行し、筑波大学全学計算機システム
から学類へ、および、学類から筑波大学全学計算機システムへ、ファイルをコピーしなさい。
コピーする前に、bash のプロンプトを見て、全学計算機側のコンピュータを操
作していることを確認しなさい。
$ ls
(ファイル名を調べる)
$ emacs ファイル名
(適当なファイルがなければ作成する。)
$ ls
(ファイル名を調べる)
$ scp ファイル名 ホスト名.coins.tsukuba.ac.jp:
(最初の接続ならホストの公開鍵のハッシュ値の確認が必要)
Password: coinsのパスワードを打つ。画面には表示されない。
$
scp コマンドでは、ホスト名の後に「:」を打つのを忘れないこと。
同様に、coins のコンピュータで、scp コマンドを実行して、筑波大学全学計算機システム か
ら学類へ、および、学類から筑波大学全学計算機システムへ、ファイルをコピーしなさい。
この練習問題は、coins に戻ってから行ってよい。全学計算機で演習する時に
は、ssh で coins のコンピュータに遠隔ログインした後で行いなさい。
$ ssh ホスト名.coins.tsukuba.ac.jp:
coins$
ログイン後、プロンプトが coins のものになっていることを確認しなさい。
コピーする前に、bash のプロンプトを見て、coins側のコンピュータを操
作していることを確認しなさい。
$ ls
(ファイル名を調べる)
$ emacs ファイル名
(適当なファイルがなければ作成する。)
$ ls
(ファイル名を調べる)
$ scp ファイル名 icho.u.tsukuba.ac.jp:
(最初の接続ならホストの公開鍵のハッシュ値の確認が必要)
Password: ichoのパスワードを打つ。画面には表示されない。
$
筑波大学全学計算機システム のLinux に coins で作成した LaTeX のソースファイルや画像ファ
イルをコピーしなさい。それから、dvi ファイル、および、PDF ファイル、
PostScript ファイルを作成しなさい。
筑波大学全学計算機システム のLinux にある pLaTeX は、文字コードとして UTF-8 のものを受け
付ける。coins からコピーした時には、nkf や Emacs を用いて文字コードを
EUC から UTF-8 に変換するとよい。
共通科目「情報(実習)」の手引き 3.2節 参照。
全学計算機システムに届いているメールを、Web メールの機能を使って読みなさい。
ここで、次のようなことを行いなさい。
- 届いているメールを読む
- coins、その他のアカウントへのメールを出してみる。From: を確認する。
- 全学計算機システムの自分のアカウントへメールを出す。
メールを出す時には、From: に英語(ローマ字, ASCII)の名前を含めるように設定する
とよい。この機能を利用するためには、「プロフィール」の機能を使う。
- 上のタブの並びから「ツール」タブを選ぶ
- 左のメニューから「プロフィール」項目を選ぶ
- プロフィールがなければ、「新規作成」ボタンを押す
- 必要な項目(「プロフィール名」と「名前」)を埋める
- 「OK」ボタンを押す
作成したプロフィールは、メールを作成する時に、「プロフィール名」で選択
できる。
電子メールの転送の様子がどのようなっているかを調べなさい。
- Web ブラウザで Web メールにログインする。
- 上のタブの並びから「ツール」タブを選ぶ
- 左のメニューから「転送」項目を選ぶ
転送の設定をした人は、icho にログインし、ホーム・ディレクトリにある
~/.forward
の内容と比較しなさい。
- ssh コマンド、PuTTY、その他の方法で icho.u.tsukuba.ac.jp にログインする。
- cat コマンド等でファイル「~/.forward」を表示する。
$ cat ~/.forward
電子メールの転送をする時には、
~/.forwardによる電子メールの転送
を良く読み、メールがループしないように注意すること。
情報学類と 筑波大学全学計算機システム の両方で安全な方法で相互に転送しあうことはできない。
次の手順で「各種設定・確認」のWebページを
開きなさい。
共通科目「情報(実習)」の手引き 3.3節 参照。
coinsや自宅のPCで Thunderbird を実行し、全学計算機のメールを読めるよう
に設定しなさい。
-
4月26日 に
説明した、coins のメールを Thunderbird で読む方法を復習する。
特に次の点について、確認する。
- 受信のプロトコル。IMAPS。
- メールをサーバに残す設定。
- パワスードマネージャを使わないことの意味。
- HTML ではなく、通常のテキストでメールを書く方法。
- 全学計算機システムの次の説明を読む。
- 全学計算機の手引きの所定の場所を読む。
- メール・アドレスを確認する。
- 受信用のサーバ名を確認する。
- サーバとの通信路を暗号化する(SSL, TLS)方法とポート番号を確認する。
- Thunderbird でアカウントを追加する。
- 「ツール」メニューから「アカウントの設定」を選ぶ。
- 左下の「アカウント操作▼」のボタンを押し、メニューを表示し、
「メールアカウントを追加」を選択する。
- 以後、
coins の方法を真似
しつつ、情報としては、全学のものを打ち込む。
- 「名前」には、英語(ローマ字、ASCII)で、名前を書く。電子メールは、
全世界に送る可能性があるので、日本語が表示できない人のことを考える。
- 「メールアドレス」には、「ログイン名
@u.tsukuba.ac.jp
」
- パスワードには、ログインと同じパスワード(統一認証)を打つ。
- 「パスワードを記憶する」のチェックは、必ず外すこと。
- 「受信サーバ:」としては、「
mail.u.tsukuba.ac.jp
」
- 「送信サーバ:」としては、「
mail.u.tsukuba.ac.jp
」
- 受信のプロトコルは、「POP」ではなく「
IMAP
」
- IMAP の右は、「接続の保護なし」ではなく「
SSL/TSL
」
- SMTP の右の「接続の保護なし」ではなく「
SSL/TSL
」
Windowsリモートデスクトップ接続を利用すると、遠隔の他のコンピュータから
Windows パソコンに接続して操作することができる。
この機能を利用してみなさい。
共通科目「情報(実習)」の手引き 87ページ3.3節コラム 参照。
ただし、手引きのホスト名が間違っている。
正誤表
を確認すること。
「リモートアプリケーション」機能を利用してみなさい。
共通科目「情報(実習)」の手引き 90ページのコラム 参照。
今日の課題のうち、(1) については、この日の実習時間内に済ませておくこと
が望ましい。その他は、coins の iMac でも実行可能である。
(1) 筑波大学全学計算機システム のホーム・ディレクトリ、または、その下に作成した適当なディ
レクトリに次のような内容を含む 1 つのテキスト・ファイルを作成しなさい。
- 自分が利用した 筑波大学全学計算機システム のコンピュータのホスト名
- IPアドレス
Windowsの場合、「コマンドプロンプト」の中で、次のようなコマンドで作
成する。
Z:\> hostname > hostname-ipaddr5.text
Z:\> ipconfig >> hostname-ipaddr5.text
Z:\> dir hostname-ipaddr5.text
(ファイルの大きさの確認)
Z:\> type hostname-ipaddr5.text
(ファイルの内容の確認)
Linux (デュアルブートのパソコン、または、icho サーバ)では、次のようなコ
マンドで作成する。
$ hostname > hostname-ipaddr6.text
$ /sbin/ifconfig eth0 >> hostname-ipaddr6.text
$ ls -l hostname-ipaddr6.text
(ファイルの大きさの確認)
$ cat hostname-ipaddr6.text
(ファイルの内容の確認)
作成したファイルの最終更新時刻と大きさを dir コマンド(Windows)や ls -l
(Linux) で調べてレポートに書きなさい。
(2) (1) で作成したファイルを scp コマンド、または、WinSCP プログラムを
利用して、学類のホーム・ディレクトリ(または、その下に作成した適当なディ
レクトリ)にコピーしなさい。
コピーした方法をレポートに書きなさい。scp コマンドを利用した場合には、
どのコンピュータでどのようなコマンドを打ち込んだのかを書きなさい。
WinSCP を利用した場合には、どのような操作を行ったのか、5-10ステップ(箇
条書きの項目で5-10個)で書きなさい。
(3) (2) でコピーした後のファイルの最終更新時刻と大きさを調べなさい。具
体的には、学類のコンピュータ(iMac)で iTerm (EUC) のウィンドウを開き、次
のコマンドを実行し、そのコマンドラインと実行結果をレポートに含めなさい。
$ hostname
(実行結果)
$ pwd
(実行結果)
$ ls -l hostname-ipaddr5.text
(実行結果)
$ nkf -e hostname-ipaddr5.text
(実行結果)
$
iTerm (EUC) ではない文字端末を利用する時には、nkf に -e オプションでは
なく適切なオプションを与えなさい。
(4) 次の手順で、全学計算機システムでの電子メールの設定が完了しているこ
とを示しなさい。
- coins から全学計算機システムの自分のアドレスにメールを出す。
- 1.のメールを受信し、それに対して「返信」を行う。
- 2.のメールを受信し、そのうち、次の部分をレポートに含める。
- From: (メール・アドレス以外に英語(ASCII)の名前(例: "Yasushi
Shinjo") を含めること。)
- To:
- Subject:
- Date:
(5) 電子メールの転送について、当てはまる行の先頭に yes, 当てはまらない
行の先頭に no と記述しなさい。
(a) 全学計算機システム以外に電子メールのアカウントがある。
(b) 全学計算機システムのメールを毎日読む。
(c) ~/.forward の機能を理解した。
(d) 全学計算機システムで ~/.forward を設定した。
(6) 全学計算機システムに届いたメールを毎日確認する方法を書きなさい。
(7) [加点] 筑波大学全学計算機システム、または、その他 coins 計算環境以外のWindows が動
作しているコンピュータと iMac の間で、アーカイブ・プログラム(zip, tar,
その他)を用いて「複数」のファイルを効率的にコピーしなさい。レポートには、
次のようなことを報告しなさい。
- 利用したアーカイブのプログラムの名前(Windows側、iMac 側)
- 利用したアーカイブの形式
- コピーの方法(USBメモリ、scp, WinSCPの利用等)
- コピー元のファイル(複数)の大きさと最終更新時刻(ls -l, dirの結果)
- アーカイブファイル(1個)の大きさと最終更新時刻(ls -l, dirの結果)
- コピー先のファイル(複数)の大きさと最終更新時刻(ls -l, dirの結果)
- コピー前後で最終更新時刻が保存されたかどうか
(8) [加点] coins にある LaTeX のファイル、および、画像ファイル(.eps)を
全学計算機にコピーしなさい。そこで、pdf ファイルを作成しなさい。作成し
た pdf ファイルの名前を、mv コマンドで変え、名前の一部に「zengaku」と入
れなさい。この状態で、全学計算機のどれかで次のコマンドようなコマンドを
実行し、その結果を、シェルのプロンプトも含めてレポートに含めなさい。
(全学計算機Linuxで実行)
$ date
$ hostname
$ ls -l *.tex *.dvi *.eps *.pdf
作成した pdf ファイルを、scp 等で coins にコピーしなさい。この状態で、
全学計算機のどれかで次のコマンドようなコマンドを実行し、その結果を、シェ
ルのプロンプトも含めてレポートに含めなさい。
(coins側で実行)
$ date
$ hostname
$ ls -l *zengaku*.pdf
Last updated: 2013/05/30 17:51:23
Yasushi Shinjo / <yas@cs.tsukuba.ac.jp>